きまぐれ短編集【 Fischer's 】 (ページ8)

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ﾝﾀﾞﾎ×ﾕﾒページ8

ンダホside

俺の前で桜の花びらを追いかけてるA。

A「あぁっ!!待って！待って！ちょ！
逃げるなよ！！もぉ‐...」

ンダホ「A何してるの‐？」

A「桜の花びら追いかけてるんだけどさ、めっちゃ逃げるから....ど‐にかしてっ。よっ、あぁ!!取りたいんやけどｯ...」

風に飛ばされている桜の花びらを

ぴょんぴょんしながら、取ろうとしてる。

ンダホ「ん‐...あ！じゃぁ、こっち来て！」

A「なに‐？だほちゃんが取ってくれるん？」

少し首を傾げながらこっちに来るA。

ンダホ「俺はちょっと運動神経が...(笑)
こ‐したらよくない？」

1番低いとこの枝を振って、

桜の花びらを落とす。

A「うわぁ!!ありがとう！でも..ちょ...取れなっい...」

まだ、取れなくてぴょんぴょんするA。飛び跳ねすぎてうさぎみたい(笑)

ンダホ「じゃぁ....はい。」

綺麗な桜の花をAの髪にさす。

A「ふふ...♪ありがと...♪」

Aは笑ってるけど...俺に向いてる笑顔じゃない気がした。

ンダホ「大丈夫！また、なんか手伝ってほしいことあったら、言ってくれたら、出来る範囲はするから！(笑)」

A「うん！ありがと！(笑)」

モトキ「あ、Aとンダホ何してるの‐？♪」

A「あ！もっきゅん♪だほちゃんに桜の花取ってもらったん！」

モトキ「すごい似合ってるよ‐♪」

2人の空気は俺が居たらいけないような。

周りからはふんわりした柔らかい空気。

だけど、俺からすると冷たく鋭い空気。

A「ほんと‐？ありがと！(笑)」

モトキ「ふふ(笑)大丈夫！あ、そ‐だ！また今度デート行こ？」

A「え？いいの？じゃぁ行く♪あ、だほちゃん、ばいばい！」

Aはにこにこしながらモトキと手を繋いで

帰っていく。

ンダホ「ん。ばいばい。」

別にカレカノｯて言う訳でもないし、

寧ろあっちにはモトキｯていう彼氏がいるし。

でも、せめて。せめて、桜の花びらが全部散るまで。

１週間もいらないから。

モトキ。Aを俺にください...