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「 またやってるん ？ 」
苦笑しながら聞いてきた君 ｡
あれ ､ 私 そんなに集中してたのか …
『 あ ､ 松尾くん ｡ 』
「 今日も歌聞こえるから ､
来てみてん ､ 」
『 そんなに音大きい ？ 』
「 他の人気づいてないからなあ …
どうなんやろ ､ 」
『 耳良すぎ 』
「 褒めてる ？ 」
『 どうだろうね 』
「 なんやねんそれ 〜 ､ 」
他愛ないこんな話でさえ ､
ちょっと嬉しいとか ､ それは秘密 ｡
『 松尾くん ､ よくここ来るよね 』
「 あ ー …
Aさんが ここで歌ってんの知ってから
ずっとやな 」
『 初めて来たのいつか忘れたけど ､ 』
「 俺も忘れた ､ 」
二人で一緒に笑うこの瞬間が
楽しかったりとか ｡
君の笑顔を見ると ､
胸が高鳴るとか ｡
全部全部 秘密 ｡
" 人気者 " の君と
" 普通 " の私じゃ
どう考えても釣り合わないから ｡
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作者名：璃月 | 作成日時：2017年11月19日 22時
