May peace be with you.【特撮】

お願い：城範人[リクエスト] ページ5

私の幼馴染、城範人という人間はフリーターである為様々なバイトをした事がある。私が知っているだけでも5個以上のバイトをしている。

いつも遊びに誘うとバイトがあるから、と断られる私の気持ちも考えて欲しい物だ。

そんな範人が今日は私の家にいる。突然来た事にビックリしたが久しぶりに会えた嬉しさもあった為、家に入れた。



「範人、最近見かけなかったけど何してたの？」
「あ…えっと…」



歯切れが悪い範人に違和感を感じた。なんだ、私に言えない事でもあるのか。だが、範人は嘘をつくのが苦手だ。少しカマをかければポロッと真実が出てくる。

すぐに真実を暴くのは面白くない。久しぶりに会えた事だし少しからかってやろう。



「もしかして、最近噂のゴーオンジャーになったとか？」
「え！？なんで分かったの！？」
「え、まじで言ってる？からかっただけなんだけど…」
「あ、言っちゃった……」



幼馴染がゴーオンジャーだなんて聞いてないぞ。誰か説明してくれないか。

というか範人にヒーローが務まるのか。無邪気な性格で可愛いが究極のヘタレだぞ。

でも、範人が戦っている所は見てみたい。お願いしてみよう。



「戦ってる所、見たい。見せて」
「それは…走輔達が許してくれるか分からないし…」



その走輔という人が許してくれるかだなんてどうでもいい。範人が良いか、駄目かによるのだ。

駄目でも無理矢理見せてもらうけど。



「うーん…じゃあ、Aちゃんが可愛くお願いしてくれたらいいよ」
「…は、？」



おい待て。何を言っているんだこいつは。

可愛くなんて私には程遠い物だ。それを分かって言ってるのか？いや、分かってないだろう。範人は昔からそういう事には鈍い。

……しょうがない、範人のヒーロー姿を見る為だ。私の可愛さを存分に出してやろうじゃないか。



「…範人、お願い？」
「っ…」



上目遣いをして首を傾げてお願いしてやった。少し古典的過ぎただろうか。だが、範人は顔を赤くしている。

…何故顔が赤いのだ。照れたのか？

そんな反応を見るとこっちまで照れてくるだろ。



「何で範人が照れてんの」
「Aちゃんが可愛すぎるから」
「なに言ってんの、！？」
「ほら、可愛い」



ああ本当に狡い。いつもはヘタレのくせしてこういう時は照れさしてくる。

狡くてしょうがない。



「狡い、って思ってるでしょ？」



全てお見通しの様だ。

でも、そんな所にも惚れている私も私か。

特権：志葉丈瑠→←ガチ恋勢：ポッピーピポパポ

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