May peace be with you.【特撮】

暖かい：レオ[リクエスト] ページ26

もうそろそろ冬が近づき寒くなる。冷え性の私には辛い時期だ。
今も寒すぎて布団から出られない。

それなのにレオは私の布団を引っ張り、どうにか起こそうとしている。



「A！大和達待ってんぞ」
「無理寒い」



こちらも負けじと引っ張るが、やはり勝てなかった。
それにしても寒すぎはしないか？何故コイツは寒そうにしていないのだ。髪の毛が暖かいんだろうか。

それとも、馬鹿は風邪を引かない理論だろうか。

…そういえば、レオはライオンのジューマンで体温が高い。
そう考えると、抱きつきたくなってきた。



「お、なんだ？」
「あったか〜い」



本当に暖かい。一生このままでいたいぐらいだ。

あ、でもデスガリアンと戦ってる時は離れておこう。



「早くあっち行かないと怒られちまうぞ？」
「あとちょっと〜」
「しょーがねぇな…よっと」
「わっ」



急に浮遊感がしたと思ったが、レオに抱えられただけだった。
顔が近くなったせいか、抱えられたせいか、鼓動が早くなっている。



「レオって、女たらしだったりする？」
「こんな事好きなヤツにしかしねぇよ」



少し真剣な顔でそう言ったレオを見て、鼓動がもっと早くなった。
こんなのズルいじゃないか。期待しない方がおかしい。

考えれば考える程、顔が熱くなる。
いつの間にか寒さなんて感じなくなっていた。

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