May peace be with you.【特撮】

本気：香坂連[リクエスト] ページ19

連の作る卵料理は物凄く美味しい。美味しすぎるぐらいだ。どれだけ食べても飽きない。お嫁さんに行っても苦労しないだろう。



「連はお嫁さんに行っても苦労しないだろうね〜」
「どういう意味っすか？」
「こんなにも料理が美味しいんだもん。絶対に苦労しないよ！」



それに、皆のお母さん的存在だし。と言いたい所だが怒られそうなのでやめておこう。



「ズバリ！一般的に考えるとAの方がお嫁さんに行くべきっす！」
「私〜？うーん…私はいいよ〜…料理下手だからお嫁さんに向いてないし…」



そう、私は料理が下手なのだ。頑張って作ってみても焦がしたり、生焼けになってたり、味付けが変だったりする。

走輔や範人達には逆に才能なんじゃないかと言われる程だ。



「俺は気にしないっすよ。料理が下手でも」
「連はそうでも世の男はそういかないの〜！」



さすがお母さんだ。優しい。

だが、世の男はそういかない。

なんで女が料理をしなきゃいけないのだ。暗黙の了解みたいな物なのだろうか。そんな物無くしたい。



「じゃあ、俺がAを貰うっす」
「はいはい、ありがとうね〜。冗談でも嬉しいよ〜」



やっぱりお母さんは優しい。優しすぎる。沼りそうだ。



「冗談じゃないっすよ」
「え、？それってどういう＿」



顔に手を添えられた途端、一瞬にして連の顔で視界が埋まり、唇に何かが当たった。

まさか、これは連の……。



「分かってくれたっすか？俺が本気だって事」
「ひゃい…わ、分かりました…」



前には連、後ろには椅子の背もたれ。そのせいで逃げることが出来ない。恥ずかしくなって変な返事をしてしまった。顔が物凄く熱い。溶けるかもしれない。

いっその事誰かがこの場を目撃してくれた方が助かる。

そんな事を考えてる時でさえ連が見つめてくる。本当に本気らしい。そんな事を言われたら意識してしまうではないか。

どうやら連は私が思ってる以上にちゃんとした男だったらしい。

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