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一連の流れを聞いた私は涙腺が緩くなっていた。
蓮二くんが私のために行動してくれたこと、
あの二人が脅し半分で彼の背中を押してくれたこと。
「ありがとう」という言葉だけじゃ言い表せない感情が溢れた。
「俺は、Aのことを大切に思っている。」
蓮二くんは私の手を少し力を入れて握る。
大きくて温かい手。
そしていつものような細い視線を見開き、それは私自身を捉えた。
「大好きだ。」
彼の口から初めて「好きだ」と明確に言われた瞬間、視界が滲む。
真剣な表情を見る限り、嘘偽りのない発言だと理解出来る。
私も応えないと、彼の気持ちに、そう思いながら口を開くと唇が震えて上手く動かせない。
「私も、大好きだよ。」
振り絞って出た言葉はちゃんと聞こえていただろうか。
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作者名:さたらま | 作成日時:2022年2月4日 2時