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それからというもの、ありとあらゆるパターンで柳生くん達は間に入ってきた。

例えば…



「蓮二くん、辞書貸してほしいな。」

「忘れたのか?少し待っていろ。」

「なら俺が貸しちゃる。」

「では仁王に借りるといい。」





「お昼一緒に…!」

「いいぞ。」

「私もご一緒します。」

「俺も。」

「あぁ、皆で食べよう。」





…と、このように鉄壁な返答なのだ。

この間はついに「仁王達は誘わなくてもいいのか?」と言われてしまった。

私は撃沈だ。もう打つ手がない。
蓮二くんとの時間もまともに取れない私は心が限界だ。


昼休みに私と柳生くんと仁王は作戦会議を中庭のベンチで緊急に開いた。




「このままだとただの仲良しグループぜよ。」

「ここまで手強いとは思ってもいませんでした。」

「流石は参謀…と言ったところか。」

「次はどういった感じで攻めますか?」




「もう…、駄目なのかな。」





話し合いをしている2人の間で私は思わず弱音を吐いた。

こんな空気にしたくはないが、話を聞いてくれる人が必要なのだ。

愚痴になってしまうけれど。






「こんなに好きなのに、彼女なのに、私の事好きじゃないのかな。」





そう呟いたが2人の気遣う空気感が伝わり、慌てて誤魔化した。
気持ちも何もこもってない空笑い。






「なーんてね!」と付け足す。






「Aさん…。大丈夫です。
いつか報われますよ!」

「ありがとう!次は遊びに誘ってみる?」




励ましの言葉に感謝しながら次の作戦を立てた。

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設定タグ:テニスの王子様 , 柳蓮二 ,   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:さたらま | 作成日時:2022年2月4日 2時

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