1話 ページ2
『ご、ごめんなさい！！！！！
いい子にするから！！！
叩かないで！！！！！』
必死で叫ぶ幼い私。
｢うるせぇ！黙れ！
二度とは迎えねぇようにしてやる！｣
私が気を失うまで蹴り、殴りをする父親。
｢…。｣
殴られてる娘を無視してスマホをみている母親。
これが、親ってものなの？
身体中、服で見えない所には痣と傷。
こうなった理由は一つだけ。
────…親と個性が全く違う事。
普通、個性は親の個性をそのまま引き継ぐか、双方の個性を掛け合わせたような個性が発現する。
私の場合、どちらでもなく。
“お前なんてうちの子じゃない”
“気持ち悪い、人じゃない”
そんな事を言われ続けてきた。
そんな私でも、心の癒しはあった。
幼馴染の出久と勝己と遊ぶこと。
これだけは気が紛れてすごく楽しかった。
ただ、楽しい分だけ時間が過ぎるのは早くて、
体感時間は30分にも満たないのに、実際時計は2時間くらい進んでいた。
家に帰れば“どこに行っていたんだ”だの、“なぜ帰ってきた”だの、誹謗中傷の言葉。
そして、暴力。
中学三年生にあがった頃、もう限界が来ていた。
“死にたい、消えたい。”
いつの日からか、そう思うようになっていた。
その思いは、一生消えない心の傷となった。
毎日同じ、暴力、暴力、暴力。
教師も知っていても止めない。
怖いから。
ある日、何故だか分からないけれど両親が逮捕された。
薬剤と、虐待がバレたみたいだった。
私は小声で『ざまぁみろ。』と呟いた。
親の居なくなった私は、個性が強かったからか知らないけど、国に保護された。
周りの大人達は“大丈夫？”、“辛かったね”とこの2言しか並べない。
そんな中、
“よく、頑張ったね。”と。
褒められたのは生まれて初めてで、嬉しくて目から水が出てきた。
止まらない。
そして、私は思った。
“私のような子が居なくなるように、助ける人になりたい”と。
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r(プロフ) - そう言って頂けて大変嬉しく思います！これからもご愛読下さると嬉しいです:(っ'ヮ'c): (2019年2月26日 0時) (
レス) id: b992c07687 (このIDを非表示/違反報告)
テルテル(プロフ) - ふつうに面白かったです。もっと評価されたらいいですね！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: 0bf33df17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：r | 作成日時：2019年2月4日 1時
