清水南高校吹奏楽部恋物語〜香恵&圭介編〜【ハルチカ】

ドキドキと、片思い…。 ページ7

side香恵


〈教室〉

圭介になでなでされちゃった。

どうしよう、絶対顔に出てた。
圭介への イシキ が止まらなくなってる。


放課後、ちゃんと喋れるかな…。


2人きり。

こんな機会滅多にないし、コクハク しようかな…。

でも、その後、普通でいれるかな。


考えれば考えるほど、どうしたらいいか分からなくなる。

(あー、もう決めた！告白する！する！)


side圭介


どうしよう。

なでなでしちゃった。

でも、香恵の顔かわいかった。
頭小さくて、髪の毛さらさらで…。


マジ天使…。


ヤバい。

放課後が待ち遠しずぎる。


早く告白しちゃいたい。


でも、紗恵は何だったんだろう。

大丈夫そうだったけど、俺には見えた。

一瞬だけした


悲しげで寂しそうな顔


片思いの顔。

恋愛で好きではないけど、あいつだって俺の大事な幼なじみだ。
心配じゃないわけない。


side紗恵


朝からテンションの下がるものを見てしまった。


撫でてた…、

香恵を。


私は圭介が好き。

でも気づいてるよ、2人が両想いなこと。


圭介の香恵への気持ちを確認するたびに、私はぐっと好きな気持ちを押し殺した。


(私と香恵、何が違うの？)

顔も性格も、見分けるのが難しいくらい似てるのに…。


圭介が好きなのは、どうして香恵なの？どうして私じゃないの？

ダメだ。

やめよう。

まだ一時間目なのに、泣いちゃだめっ！

絶対！



好き、

大好きだよ……。


お願い、振り向いて。


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