翔太くんが別れてくれない(完)

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それから毎日挨拶したりなんとなく話したりして
少しだけ仲良くなった時に思い切って告白した



翔「初めて見た時からずっと好きです…あの…一目惚れってやつね…よかったら付き合ってください」



正直振られると思ったし、すっごい緊張して
ちょっと舌足らずになったところもあって
凄く恥ずかしかった


雪白さんから返ってきた返事は



「私で良ければよろしくお願いします」




って嬉しくて嬉しくて、その場で抱きしめた



「えっあっえっと…渡辺くん？」


翔「翔太…翔太って呼んで」


「…翔太くん…恥ずかしいです」


翔「うん、、俺も…Aって呼んでいい？」


「うん、いいよ」



その日から交際をスタートさせ
涼太に祝福され、幸せな毎日を送っていた


学校に慣れたころ、何故か俺はモテ出して
色んな女の子に告白されるようになった

もちろんAがいるから全部断った
A以外いらないし、興味ない


そんな俺を見て、Aは不安になる一方で
何度か、別れようと言われたけど


その度に


翔「俺が好きだって言ってんのお前だけだからそれでいいんだよ」



って抱きしめて、寄り添って、慰めてた


だって本当だし

Aがいてくれたらそれでいいもん




高校生活では、告白され断り
その度にAが不安になる、の繰り返しで
別れの危機も何度もあったけど別れず
ラブラブのまま卒業した


お互い夢を叶えるため進路は別々に進学した

だから会えなくなるのが嫌で同棲した


最初は両親はやめた方がいいと言ってたけど
最終的にAの事が好きだから
Aちゃんの事泣かせたり困らせたら許さない！
って言って応援してくれてた


Aの家は、俺の事、歓迎してくれてたから
なにかあったら助けるね！って応援してくれた



両家の、両親の応援もあり無事に卒業出来た

その年に、まだ早いとは思ったけど
俺の未来に他の女なんて見えなくて
Aとの、将来しか考えてなかったから
20歳でプロポーズした



戸惑ってたけど、お願いしますと言ってくれて
まだお金もない俺たちだから結婚式とかはしなくて
写真だけ撮った

それはそれで幸せだった



なのに、俺ってバカなんだよ。
お客さんに凄く綺麗な人がいて…
相手が俺を好きだと言ってくれたけど
奥さんいるからすみませんと、断った
でも諦めてはくれなかった


そんな事されてもAには適わないから
適当にしてたけど…酔った勢いで…


ほんとにバカだよ、俺



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