検索窓
今日:31 hit、昨日:43 hit、合計:123,281 hit

10 ページ10

———









NY「ちょっと、トイレ行ってくるね」



おぼつかない足取りで、トイレに立ち上がるナヨンを支えるようにヒョンジンさんが腰に手を回す。





BC「じゃあ俺も、終バス出ちゃうから行くわ」




そんな姿に気づいてるのかどうなのか、先ほどよりも酔いが覚めたような表情で、お金を机の上に置いてチャニさんも立ち上がる。



BC「A、課題頑張れよ」




ヒラヒラ手を振り返して、前に視線を前に向けるとナヨンを介護するように2人でトイレに向かっていった。

ナヨンが酔っ払うと、その後が心配だけど今日はヒョンジンさんがいるみたいだし私の役目はいらないみたいだ。



時刻は22:00過ぎ。コップの中で澱んでいるカクテルを飲み切ったら帰ろうと決めた。






hj「ナヨン少し時間かかるって」

「大丈夫かな」

hj「お腹壊しちゃったみたい」





いつの間にか戻ってきていることに驚きを隠しながら平然な顔をして、コップに口をつける。





視線を元に戻すと、腕を机に置いて、じんわりとした視線が私に染み渡る。





その視線から目を逸らせないでいると、白い手が耳の横に伸びてきて、私の横髪を耳にかける。









hj「髪、耳にかけてた方が可愛いよ」





あぁ、こうやって女の子を落としているんだと思った。
距離感がおかしい。その余裕そうな視線が尚更そう思わせる。









hj「ねぇ、ナヨンと一緒に絵見に来てよ」



ワイングラスを片手に鼻にかかる黒い前髪の隙間から切れ長の目が私を覗く。







「私は大丈夫、ナヨンを連れて行ってあげてください」


hj「僕はAに見てほしい」








またあの時みたいに私の頭の奥で危険信号が点滅する。
何を考えているのか全然わからない。


反射的にスマホを手に取り、いつもは両手で入力している文字を今日は片手で素早く打ち込む。





hj「どう、これそう?」




片方ガラスの脇にある私の手の人差し指を、冷たい白い手が握る。彼の親指が私の人差し指を撫でる。目の奥が、カッと熱くなる。






「私、そんなつもりでここにきたんじゃない」






hj「そんなつもりって、どんなつもり?」



.

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (220 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
673人がお気に入り
設定タグ:Straykids , Hyunjin , Felix   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております! (12月8日 6時) (レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です!本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです!これからも応援してます! (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです!更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:meru | 作成日時:2023年11月28日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。