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このまま真っ直ぐに家に帰る気にはならなくて、近くのコンビニに立ち寄った。
いつもは自炊をしてるけど今日くらいコンビニの夜ご飯でもバチは当たらないかなと思う。
久しぶりに食べるカップ麺と、いくつかのアルコールとおつまみが入ったカゴを置いた。
幸い、涙で濡れた目には気づいていないようで店員さんには普通に接してもらえた。
振り返れば、ヨンボギはナヨンに会ったなんて言ってなかった。
親友が先輩を誘ったとか、なんだとか。
本当のことを言えなかったのは、ナヨンから私の話を聞いた事によるものが影響していることは容易に想像ができた。
今更ヨンボギに弁解しようだなんて思えない。
ナヨンの事だから、きっと上手い話を使っているだろうし私が弁解したところでその誤解を解ける自信もない。不快な気持ちだけが渦を巻いていつまでもスッキリしない自分にも疲れ始めていた。
今日はとことんついてない日の様で、コンビニの袋に雨が弾け始める。
今日１日は晴れの予報だったから傘は持っていなかった。降っているか降っていないかよくわかんないくらいの雨にわざわざコンビニに戻って傘一本買うことは勿体なく感じて、早足で家まで向かう事にする。
Hj「
目の前から血相を変えたヒョンジンが傘をさして現れる。
肩を揺らして呼吸をしている姿を見る限り、急いでいた様に見える。何をそんなに焦っているのか、わからないけれど彼の顔を見るなり、意味のわからない苛立ちの様な不愉快な気持ちが湧き上がる。
「なに？」
Hj「心配して家まで行ったのに、いないから」
ビニール傘を差し出しながら近寄るヒョンジンに後退りをする。
「別にいいでしょ」
揺れる眼差しから流れる様に目を逸らすと、そのまま肩を引き寄せられて、１つ傘の下肩がぶつかり合う。
「もう、放っておいて！」
肩に触れられてる手を遮って傘から抜け出して距離を取る。
もう噂は懲り懲りだ。こんな光景を誰かに見られたりしたら火に油でまた大事になるに違いない。
そんな私の考えは彼にはまるでない様で彼を突き飛ばした手をそのまま握られる。その手を振り解こうとするけど何も言わずに、大きな手が包み込み引きずられる様にどこかへ引っ張られていく。
力強く握られた手はもう解くできないことはわかっていて、振り返りもしないその大きな背中を追いかけることしかできなかった。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
