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Nayeon said
いつかは自分のものにするとそう言い聞かせるのは何回目だっただろうか。
久しぶりにヒョンジンと共に過ごした時、机の上に何故か見覚えのあるノートが上がっている。
独特な絵のタッチは中身を捲れば彼の絵だとすぐにわかった。
絵には興味がないけどなんとなくパラパラと流し見ていくと、見覚えのある顔が紙一面に写る。
私が間違えるはずもないそこに写る人間は紛れもなくAだった。絵が上手いことで尚更、見間違いだと思いたくてもそう思い込めない。
なぜ目を瞑っているのか、いつこんな絵を描けるのか。
そんな疑問と共にありとあらゆる疑問が結びつき始めた。
“ナヨン、私の電話番号教えたの？”
“連絡先チェック”
携帯の中身をチェックされるくらい思われているのか思っていたけど、全くそういうことではなかったみたいだ。
Aの連絡先を確認していたに違いない。
ヒョンジンの一つ一つの行動に一喜一憂してた自分が馬鹿らしく思える。彼も最初から、私じゃなくてAを狙っていたんだろうか。
肩からずり落ちるキャミソールの肩紐が、今の私の気持ちだ。
いつの間にいなくなったのか空っぽになった隣のベッドを見ると尚更今までよりも孤独に感じる。
ぼーっとしながらそのまま捲り続けるが、それ以降は変わらず物や風景が写真のように残っていた。
Hj「あれ、起きたの？」
いつの間にか現れたその姿に反射的にノートを閉じる。
見てはいけない何かを覗き見したような気がして、少し罪悪感が込み上げる。
「さっき起きたとこ」
キャミソールの肩紐を元に戻して、なんとなく近くにあったペットボトルを持つ。
そんな私を、いつもする何を考えているかわからない笑みで少しの間見つめると、こちらに近寄ってくる。
ノートを見てたこときっと気づいているだろうけど、何にも言わずに私の手を引いてベッドにもう一度沈む。
Aと繋がるための存在であったとしても、こんなに長く私と一緒にいてくれるものなのだろうか。
私だったら連絡先さえ手に入れればそんな興味のない人すぐに手放してしまうけど。
見上げるとヒョンジンは相変わらずの表情で、少し眠たそうだった。何？って聞いてるように眉を少し上げて口元を緩ませる。
そんな彼への愛おしさをかき消すようになんでもないという意味で彼の胸に顔を埋めた。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
