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Nayeon said
それからそういう恋愛を知った。
三大要求の一つだけを埋めるような恋愛も、悪く無いなと思うのは今も変わらない。
でも、いつか普通の恋愛をしたいと思った時普通の人と普通の恋愛をすることは不可能に等しかった。
大学生になって、環境が変わって、唯一変わらないといえばAとチャニの存在くらいだった。
もう私の噂を聞いて寄ってくる男も、軽蔑する女もいなくなって、私もようやく『普通の恋愛』をすることができるんだと胸を躍らせていた。
ヒョンジンの存在を知ったのは、昼休みたまたま廊下を通った彼を見かけたのがきっかけだった。
「ねぇあの人知ってる?すごくかっこいい」
目にかかる黒い髪から覗く瞳、整った顔立ち。
誰にも真似できないようなその雰囲気に一瞬にして飲み込まれてしまう。
『あー、ヒョンジンね、顔はいいけど女癖悪いみたいだよ』
その容姿と雰囲気から彼がモテることは容易に想像ができた。
それと同時に、彼を逃してはいけないと思った。
彼もいつかまともな恋愛をしたいと思っているのではないか。
そういう恋愛をしてきた私と彼だからこそ分かり合えるものがあるんじゃないか。
そんな考えが私を支配して、もうそれ以外考えることができなかった。
そう思ってから彼と初めて接触できたのは新入生歓迎会だった。Aには邪魔されないように、『気をつけた方がいい』そう忠告をした。
同学部だけの集まりかと思っていたけれど、話を聞けば他学部も集まっているらしく、その時彼が芸術学部だと初めて知った。
新入生歓迎会という名のただの飲み会で、ほぼそれぞれの学部に分かれて座っていた。
ヒョンジンと同じ空間で過ごすことは初めてで、
思い焦がれていたその存在が目の前にいるとなると、他の人と会話をしていても彼のことばかり見つめていた。
テーブルの対照的な位置に座りながらも、友達と楽しそうに話す姿やグラスを持つ手、小さな仕草を少しでも逃すまいと脳裏に焼き付けるようにして見た。
それからは飲みすぎてよく覚えていないけど
目があってなんとなく微笑むその表情は忘れることができない。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
