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Bang chan said
俯いて、その場を去っていくときのAの表情は、今にも泣き出しそうな顔で、むしろ真顔よりもその表情の方が引き留めることを躊躇うくらいだった。
興奮気味のナヨンは俺の声を掻き消すくらい大きな声をあげてAの去り際までそんな言葉を追って吐く。
「もう落ち着けよ、これは本当に俺に持ってきてくれたんだ」
NY「チャニまでAを庇うの！？Aが何をしてるかわかってるでしょ？」
何がナヨンをそうさせているのかわからないが、開いた方は止まることを知らないらしい。
NY「ヒョンジンにも教えてあげる、Aは男をいいように扱う悪い女なんだよ」
ヒョンジナにまでそんなことを吹き込み始める。
ヒョンジナはそんな様子を何一つ表情を変えないで、ただ見つめるだけで、ナヨンばかりが感情に振り回されて誰も止めることができない。
「もういい加減にしろよ」
らしくもなく自分が感情を抑えることはできず、しばらく自分でも聞くことがなかった怒鳴り声が静まり返る廊下に反響する。
それにびくりと2人ともが肩を揺らすのが感じ取れた。
「ずっと俺はお前のこと庇ってきただろ」
NY「ずっとって、」
「もう、有りもしない嘘をつくのやめろよ」
身に覚えがある張本人はまた肩を揺らして、顔を赤くし出す。
ナヨンと幼馴染の俺は、ナヨンともAとも高校からずっと同じ道を辿ってきた。その時からだった、有りもしない、自分にとって都合の良い嘘をつくようになったのは。
Aに好意を持って近寄る方は男の方で、その縁を片っ端から邪魔してきたのはナヨンだ。
俺自身も一度Aに好意を持ってる男友達がいた。
顔もそこそこ良くて好青年のように見えたが、
『ナヨンちゃんにAちゃんは男遊びがすごいって聞いたからさナヨンちゃんにしよっかな』
Aに、近づく男を片っ端から取って食ってたのはナヨンの方だ。
そんな様子を知っていただろうけど、何も言わないAを見て、俺も特に関与してこなかった。
大学に入学してきたときも2人はいつも一緒で、2人の仲は高校からのままなんだと安心していた。
でも、何も変わっていなかったんだ。
あのとき少しでも俺がナヨンを止めていたらここまでにはならなかったんだろうか。
未だに正解がわからない。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
