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袋を持ってる手が強張ってぎゅっと音を立てる。
私自身もカッとなりそうなのを平然を装って抑えつける。
「何を話したの？」
NY「あんたが昔からしてきたことだよ、色んな男に媚びて、取っ替え引っ替え」
だから気をつけてって言ったの、と付け加える。
その質問を待ってましたと言わんばかりの表情を浮かべていつもより血走ったような目を見開く。
ナヨンが私に対してそういう風に思っていることは少なからずわかっていたけど、やっぱり面と向かって言われると、正直くるものがある。
NY「今回だってそうでしょ、私がいいなと思ってたヒョンジンやヨンボクくんと親しくなって、そのお土産も媚びるための口実でしょ?」
「これはチャニさんに買ってきたの」
NY「嘘なんかいくらだってつけるよね、あんた得意じゃん」
ああ言えばこう言うの典型的な例だろうか
私が言う言葉にいちいちつっかかってきて、流石に私も心が折れそうだ。
BC「A？」
廊下の反対側からいつの間にか近づいてきたチャニさんは私たちの様子を見て何かを察したのか怪訝な表情を浮かべる。
その一歩後ろから塗料で汚れたスウェットを着た、ヒョンジンがこれまた怪訝な顔をしてチャニさんについてきている。
「これ、」
ナヨンからの痛いほどの視線を避けるように手にかけていた袋をチャニさんに渡すと、心配そうな表情をしながらありがとうと小さく言われる。
NY「ほら結局男じゃない」
誰が居ようとお構いなしなのか、いまだに喧嘩腰のナヨンを睨みつける。
静まり返った廊下に響き渡るその言葉はここにいる4人の耳に届くのは難しいことではなかった。
BC「おい、それって、」
NY「そう言って本当はヒョンジンに渡しに来たんでしょ？」
ナヨンの先走る口を静止しようと冷静な声でチャニさんが話しかけるがすかさず「黙って！」と怒鳴る。
NY「認めなさいよ、あんたたちができてるって、みんなわかってるんだから！！」
もうぐしゃぐしゃに掻き乱された心は、無いことを言われても、どんなに怒鳴られても、もう言い返す気力も起きなかった。
そのまま目の前にいるチャニさんに小さく頭を下げると、2人の間をすり抜けるようにその場から立ち去る。
NY「そうやって逃げるんだね！」
よくわからない意味の涙が今にも込み上げてきそうなのを流すまいと必死に抑えつけ、そのまま学校の外に足を進めた。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
