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Felix said
僕がチャレンジしたかったトッポギが机の上に運ばれてくると、真っ赤なその色に少し怖気付く。
トッポギを食べるのに白いワンピースできてしまったことに慌てて紙ナプキンをもらいに行くヌナを横目に熱々のそれを取り皿に盛り分ける。
「この間は大丈夫だった？」
取り分けたお皿を受け取りながら、そう尋ねられるとどう答えていいか、言葉に詰まる。
Fl「あ、大丈夫でした」
一生懸命考えた末に出たものはそんなしょうもない言葉で、我ながらに良くなかったなと思う。
明らかにヌナも腑に落ちていけないような表情を浮かべている。
Fl「友達が、僕の親しい先輩を誘ったって言ってたから勝手にヌナだと思ってメールしちゃいました」
「そうだったんだ?」
僕の嘘の言葉に、心配したんだよなんて言うからさらに罪悪感が重くのしかかる。
素直にナヨンさんに呼ばれたんだと答えればいいのに、自らじゃ無くてもヌナの過去を勝手に知ってしまったことに後ろめたさを感じていた。
重ねて嘘をついてしまった自分のせいで余計に首を絞めてしまった。
「すごく美味しいね」
スプーンでひと口食べただけで燃え上がりそうな僕とは反対にケロッと涼しい顔をしながら食べるヌナに驚きを隠せず、咳き込む。
「チャニさんともまた来たいね」
Fl「そうですね、今度はチャニさんの予定に合わせてきましょう」
僕が食べたかった真っ赤なトッポギは美味しいけど、辛すぎて付け合わせのご飯の方が進む始末となった。
Fl「ごめんなさい、僕が食べたいって言ったのに」
「いいよ、私すごい美味しかったもん」
2人で器の半分まで頑張ったけど僕はそれ以上食べることはできなくて残りのその半分をヌナ1人で食べてもらった。
「じゃあ、今日はありがとう」
FL「こちらこそ、それお願いしますね」
「うん、またね」
結局チャニさんにお土産を買って帰ることになり、学校に近いヌナが持っていってくれることとなった。
チャニさんは夏休み中にも関わらず、卒論に取り掛かっているらしく一日中研究室に篭りっきりらしい。
それなら差し入れに持って帰ろうと、ヌナの提案で僕たちと同じ辛さのものを購入することにした。
細い腕に袋をぶら下げたその後ろ姿を見送って、僕はヌナの進む方と反対側の駅へ歩みを進めた。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
