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Felix said
ヌナとの待ち合わせのカフェに入り、注文した紅茶を受け取ると低いソファ席に腰掛け、ぼーっと窓の外を見つめる。
NY「Aのこと好きなんでしょ?」
何を考えているのかわからないナヨンさんとの会話はうまく進まなくて、そんな僕に痺れを切らしたような態度で少し大きめの声を上げる。
なんでもお見通しだという表情を見せるナヨンさんに返事はしなかった。
NY「Aはやめた方がいい」
「なんでそう思うんですか?」
僕の気持ちを当てたかのような言葉には返事をせず、自信ありげなその言葉の根拠を求める。別に周りにどう言われようが僕の気持ちが変わるというわけではないのだけれど。
昔のヌナを知れる気がした。
NY「Aの周りにはいっつも男がいるんだよ」
その言葉を皮切りに次から次へとヌナへの愚痴のような、妬みのようにも聞こえるその内容が次から次へと僕の頭に流れ込む。
簡単に言えばナヨンさんがいいなと思う人はいつもヌナが取っていく、という趣旨の話だった。
NY「Aは男好きなんだよ、だからヨンボクくんだってきっと傷つけられるよ」
今のヌナの姿からは想像もできない本当かどうかもわからない過去の話を聞かされて、言葉がうまく出せなかった。
ショックを受けたというより、複雑な気持ちで次の言葉が出なかったんだと思う。
傷つけられるかどうかなんてそんなのわかりもしない。
たとえばナヨンさんの言っていることが本当だったとしたならば、僕が傷つく可能性は低いとは言えない。
NY「それに今、ヒョンジンと何かありそうだと思わない？」
この前のお昼休みに見た光景を思い出した。
ヌナは自分自身で理解してるのかはわからないが、結構感情が表に出やすい方だ。いつもはヒョンが来ると顔を曇らせるのに、最近は嫌な顔一つせず呼ばれればそっちの方へ向かう。
2人の仲が今までのものと異なっていることくらい僕だってわかっている。
トッポギ僕が渡しに行けばよかったな。
後悔しながらティーカップを持ち口元に近づける。
紅茶の香りと共に呼吸をすると、大きな窓の向こう側に真っ黒い髪のその人が現れた。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
