35 ページ35
——
とりあえず一度帰宅して書かれたメモに合わせて支度をしてお店に向かう。
バスに乗り込むとスマホの着信音が鳴り、手に取って画面を見るとヨンボギからだった。
ヨンボギ今日楽しみですね!
今日はヨンボギもいるから、変にナヨンやヒョンジンに気を使わなくても良さそうだなと胸を撫で下ろした。
スマホをマナーモードに切り替えて、同じように楽しみだと返信する。
お店は学校より遠くて、どちらかというとチャニさんの家の方だった。待ち合わせというとなぜか私の乗るバスは遅れがちになる。
予定の時刻よりも少しすぎてお店に到着して扉を引き、中に入って辺りを見回すと後ろから肩を叩かれる。
BC「来てくれたんだ、よかった」
「席こっちだよ」と肩に手を添えられてお店の中に入っていくと、もう一杯目を飲み始めているヒョンジンがいる。
中に水分が入ったコップが２つあるから、チャニさんももう来ていたんだろう。
いつも通りチャニさんの席の横に腰掛けてメニューを受け取る。
Hj「えーなんでヒョンの隣なの？」
BC「Aは俺と飲みいく時いつも俺の隣だもんね〜」
ぶつぶつ何かいうヒョンジンを無視して、店員さんを呼び3人分の飲み物を注文する。
ふと気がつくとこの席は4人がけの席だった。
「ヨンボギとナヨンはまだ来てないんですか？」
机にある食事に手を伸ばして、口に運ぼうとすると2人は不思議そうな表情を見せる。
Hj「ヒョン、ヨンボクも誘ったの？」
Bc「いや、ナヨンは誘ったけどヨンボギは誘ってないな」
「え、でもさっきヨンボギから連絡が来て、」
トーク画面を開いて見せると、「本当だ」と2人ともが顔を合わせる。
Bc「ナヨンは誘ったんだけど珍しく断られたんだよ」
頼んだ飲み物を受け取って、机に置くと、空になったグラスを店員さんに渡す。
そのまま受け取った飲み物をぐびっと喉に流し込む。
Bc「2人は何かあったの?」
ヨンボギに今どこにいるのと追って返信を打ち込む最中、チャニさんが顔を覗き込むように私に問いかける。
「何かって」
Bc「こういうこと言うのは良くないんだろうけど、ナヨンはAがいるから嫌だって、」
私の感じていたものは勘違いではなかったんだと思い知る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 673人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
