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スケッチブックを渡して、戻るとほんの僅かな時間だったが、もうそこにナヨンはいなかった。










「あれ、ナヨンは?」


FL「もう食べ終わったって言って行っちゃいました」








なぜか気まずそうに小さくなるヨンボギの隣の席はナヨンがいた跡形もない。





FL「それより、ご飯いつにします?もうすぐ夏休みですけど」






慌てた様子で、スマホのカレンダーアプリを開くと空いてる日を教えてくれる。




この日がいいねと、2人の予定が合ったのは8月の半ば。
次の予定が決まる頃、ちょうど次の講義が始まる前のチャイムが鳴り始める。

慌てて2人でカフェテラスを後にしてそれぞれの講義室へと走って向かった。














それからナヨンは明らかに私を避けるようになった。




同じ講義も違う席に座るし、話すこともなくなった。
何をしたかの心当たりは全くない。




最後に会ったのはヨンボギとお昼を食べた時で、その日は特に何かあったわけではない。



ヒョンジンに、呼ばれたのがいけなかったのかな。心当たりといえばそれくらいだった。












ナヨンとの関わりが少なくなってから、ヒョンジンと会う回数が増えた。





廊下で鉢合わせたり、講義室が被ったり、帰りが一緒だったり。
ナヨンがいなくなった隣を埋めるように、彼が私の生活に入り込むようになっていった。









BC「A〜」


「チャニさん」





久しぶりに聞く声に、カバンを肩にかけながら振り返ると
相変わらず肌が真っ白なチャニさんが廊下の奥から、ぶんぶん手を振っている。









BC「この後、暇?」

「はい、特に予定はないです」

BC「この後ヒョンジナと飲みに行くんだけど、どう?」

「あー」









この前の4人で行くのかなと、勝手に想像する。

それだったらきっとナヨンは私にきてほしくないよな、
でもチャニさんが誘ってきてるのだからナヨンに許可をとったのかな?







BC「じゃあこれそうだったら、ここにきて」




考え込む私の様子を見て、何かを察したのか、手早くメモ帳にお店の場所と時間を書いて渡してくれる。


待ってるね、と優しく笑って去っていった。





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設定タグ:Straykids , Hyunjin , Felix   
作品ジャンル:恋愛
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております! (12月8日 6時) (レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です!本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです!これからも応援してます! (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです!更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meru | 作成日時:2023年11月28日 10時

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