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NYside
目を開けるといつも通りあるその白い背中が、最近の私を安心させる材料だった。
手のひらを当てると温もりが伝わってきて、「あぁまた今日も彼と過ごすことができた」と安堵する。
そしてその行為で彼が眠たそうに振り返って、「なに」といつも通りの声で返事をする。
それがいつものお決まりだったけれど、今日は彼の方が先に起きていた。
夜中になんとなく起きてうっすら目を開けると、
間接照明が光る部屋で背後からスマホの灯りが怪しく光っている。
寝返りを打つように光の方に体を向けるとスマホを操作したヒョンジンがいた。
NY「ねぇ、それ私のじゃない?」
彼が持っているものは彼らしくない可愛いスマホで、それは私が愛用しているブランドのスマホカバーがついている。
彼にスマホの内容をチェックされるくらい私にゾッコンなのかなと胸を高鳴らせる。
結構可愛いとこがあるんだ。
強いふりをして、色んな男と関係を持っている風に見せたり、束縛をしたりする重たくない女だと偽ってきたけど、私は彼が大好きで、彼がいればそれでよかった。
ヒョンジンを私だけのものにしたい。
NY「何してるの?」
んーといつもの軽い返事をしながら、チラッと私に視線を向ける。
Hj「連絡先チェック」
可愛い笑顔で言うもんだからまた私の胸は激しく高鳴る。
そんなことしなくたった私はあなたしか見えていないのに。
それでも脳裏によぎったのはヨンボクくんの連絡先が登録してあることで、少し不味いなと思う。
NY「そんなことする必要ある？」
それを見られてもあなたしかいないとなんとなく彼に伝えるために強がりの言葉を吐く。
私たちがどういう関係か、私がどういう人間かわかるでしょ?
強がって見せてる姿がまるで本当の姿であるように、
自由奔放で掴めない彼と私が合っているかのように見せるために。
NY「まだ夜中だよ、寝ようよ」
すぐそばにある彼に抱きつくと、すぐにスマホを置いて私を抱きしめ返す。そして後頭部に手が回って髪の毛を優しく触られる。
Hj「そうだね」
彼はヨンボクくんの連絡先を見ただろうけど、私のことを信頼してるからまたこうやっていつものように抱きしめてくれている。
体だけの関係がいつかみんなに言えるくらいの関係にまで発展するのはもうすぐ。
目を瞑って今日の夜を噛み締める。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
