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一人暮らしにしては大きいワンフロア約42平方メートルの部屋の悪いところと言えば、寝室とリビングがほぼ丸見えなところくらいだった。
Hj「飾ってくれてるんだ」
スマホにコードを挿した時、ベッドの前まで来ていた彼は、そこに立てかけられていた折り目の残ったいつかの絵を見て笑っている。
「あぁ、まぁ」となんて返していいか分からずに、投げやりな返事をすると同じようにその絵を見る。
折り目がついているけれど、あの日の光景が鮮明に思い出せるくらい上手なカクテルグラスが描かれている。
繋がったままのスマホをベッドに投げて、なんとなく具合が悪くなり始めた体を持ち上げてもといたソファに体を沈める。
まだトレーに残っているトッポギをかき集めて食べきろうかなと思ってぬるくなったそれをお皿に入れると、ヒョンジンも自分のお皿を出してきて、「最後、手伝う」と言う。
トッポギの入っている器を傾けてお皿に入れていると、待ってと微妙に大きい声をあげて私の行動を止める。
「え？」
Hj「具合悪くなってるでしょ」
手に持っているスプーンとお皿を取り上げられると、そのまま額に生暖かいヒョンジンの手が乗せられる。
Hj「顔が赤いし、だるそう」
「ちょっとあっついかなってくらいだから大丈夫」
うーんと考える素振りをした後、体をそのまま持ち上げられる。
「ちょ、ヒョンジン、！」
Hj「寝なきゃダメ」
よく言う、姫抱きの状態で軽々と持ち上げられるとさっきいたベッドに優しく落とされる。
「大丈夫だよ、ヒョンジンが帰るまで起きてる」
Hj「なら今すぐ熱を測って」
ベッド脇に置いてある体温計を指さされると、何も言えずにそのまま脇の下に挟んで音が鳴るのを待つ。
思ったよりも早く鳴った体温計は私がその数字を見る間も無くヒョンジンに奪い取られ、数字を見るなら険しい顔をして叱られる。
Hj「ほら！38.5！高熱じゃん！」
私に言い訳をさせずに、無理矢理ベッドに私を仕舞い込んだ。口まで布団をかけられ、あったかくして寝なさいと、また叱られる。
「もう、ちゃんと寝てるからヒョンジンも帰っていいよ」
ローベッドの脇に座り込むヒョンジンは当たり前のような顔をして
「Aが眠ったら帰るよ」
そのまま顔にかかる髪の毛を退けて、私の頬を撫でた。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
