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「え、なんで」
ドアのチャイムの音がして、慌てて起き上がって扉を開けるとそこにはヒョンジンがいた。
寝起きの頭と熱のせいで正常じゃない思考回路には理解し難い状態だった。
Hj「風邪ひいたって聞いたからお見舞いに来た」
差し出されたビニール袋を受け取ると中にはペットボトルと薬とか病人向けに選ばれたであろう商品が入っていた。
ありがとうと、視線を上げると普通に玄関で靴を脱ぎ家に上がろうとする姿が見える。
「いや、まって、」
Hj「え？」
「この後、ヨンボギ来るから」
Hj「そいつは来ない」
「え？」
私がヒョンジンを抑えている手を簡単に振り解くと今度は別のビニール袋を見せつける。
Hj「トッポギは僕が持ってきた」
香ばしい匂いを漂わせるそれは紛れもなくヨンボギが行きたがっていたお店のトッポギで。
Hj「とりあえず病人は座っててくださーい」
背中を押されてまるで自分の家のように部屋に上がる。
私が受け取った袋をもう一度手に取ると、私をソファーに座るように促す。
ヨンボギに連絡しようとスマホを手に取ると、2日間充電されていなかったスマホは充電切れで反応しなかった。
Hj「電子レンジと、鍋かりるね」
私の家のキッチンにヒョンジンが立っているというカオスな状況にやっとこれは現実なんだと認識する。
ぶくぶくとお湯が沸く音が聞こえ始めて、電子レンジで温められるトッポギの匂いも部屋中に広がり始めていた。
家の場所を教えたっけ、と思い返す。
「家の場所、教えたっけ」
Hj「忘れちゃったの？あの日家まで送ったよね」
いまいちうまく働かない頭にはあの日が思い浮かばないようで私にはピンと来ない。
私の次の言葉を待つこともなく、手慣れたように料理をする背中は言葉を続けた。
Hj「しかし、妬けるよね」
電子レンジの停止音が鳴り響くと、それを取り出しながらこっちを振り返る。
Hj「俺は知らないのに、あいつは部屋の番号まで知ってる」
口の端を持ち上げて、笑っているか笑っていないかよくわからない視線をこちらに向ける。
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております！ (12月8日 6時) (
レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です！本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです！これからも応援してます！ (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです！更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2023年11月28日 10時
