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いつもと同じアラームが鳴り響いて、目を開くと
脱ぎっぱなしの服と、散らかった部屋が見える。




ペットボトルを開けて、コップ一杯の水を飲むとテーブルに四つ折りになっているのカクテルグラスの絵が置いてあった。




ヒョンジンは無事に帰れたのか少し心配だけど、連絡手段がない。彼が結構酔っていたことは確かで、足取りもおぼつかなかった。




コップをシンクに入れて、ペットボトルを冷蔵庫にしまい、折り目のついたその絵をベッドの淵に立て掛けるように置いた。












NY「ちょっと〜A〜!」


「どうしたの?」





講義室に入り後ろの席をとれたことに満足していると、珍しくナヨンが私を呼んだ。ちょっと癖っぽい髪の毛をふわふわさせながら私の隣に座り込み、そのまま机に伏せる。




NY「ヒョンジンから連絡が来ないの!」




1週間ほど連絡が来ないと、嘆く彼女を見ていると昨日の出来事は話せないなと思った。





「連絡がマメなタイプじゃないんじゃない?」

NY「それはそーなんだけど、1週間は今までになくてさ‥」




連絡を待ち遠しく思うくらい、彼にゾッコンというわけだろうか。スマホをいじりながら彼を待つ姿はまさに恋する乙女だ。








FL「ヌナ」






後ろから声がして振り返ると教科書を持ってひらひらと手を振るヨンボクがいた。





「ヨンボギ、この授業とってるの?」

FL「うん、単位早く取りたくて」




いつのまにかスマホから顔を上げ友達の男の子と一緒に私の後ろに座ったヨンボギをじっと見つめる。




NY「あれ、この前の子?」

「うん」

NY「すっごいかっこいいね」




恋愛体質の彼女は、かっこいい人がいるとすぐにそれを口にする。ねぇ紹介してよって私の肩を叩くナヨンを適当な返事であしらう。





NY「あ、でもこの間Aのこと迎えにきてたよね、どういう関係?」




ちょっと興奮気味に問い詰められるとなんて答えるべきか、と少し考える。




さっきまではヒョンジンで頭がいっぱいだったのに、今は後ろにいるヨンボギに夢中みたい。
ナヨンは以前から私の友達と付き合うことが多くて、私はその友達と疎遠になってしまうことがしばしばある。





ヨンボギとはそうなりたくないなと思う。




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作品ジャンル:恋愛
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🐣 - 24話目がただただ胸がキュッとなって…ピリペンの私には涙の回でしたㅜㅜ引き続き楽しみにしております! (12月8日 6時) (レス) @page24 id: ba7c22e5aa (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新お疲れ様です!本当に好きです登場人物からストーリーまで全部がすごく好きです!これからも応援してます! (12月6日 19時) (レス) @page23 id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - とても読みやすくて何回も読み返してしまいました。こういうお話大好きです!更新楽しみにしてます。 (11月30日 0時) (レス) @page13 id: 62890fab6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:meru | 作成日時:2023年11月28日 10時

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