34話 ページ35
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目の前に広がるのは変わり果てた私の島だった。
津波によって建物や植物がなぎ倒されて、今朝までの景色とは全く違うものになっていた。
途切れ途切れに蘇る記憶は私のものなのか。
受け入れ難いような記憶が一気に流れ出して、また私の中に戻ってくる。
あぁ、だからオピス様は私をそばに置いていたんだ。
水を操れるなんていう些細なことだけで、なぜ私をそばに置いていてくれたのか不思議でたまらなかったけど、今夜この記憶がその理由を指し示してくれた。
海を操ってる力が誰のものかなんて、すぐにわかった。
私はずっとオピス様の近くにいたのだから、オピス様の能力くらい全てわかっている。
そう、私だったんだ。
あの新聞、あの記事、あの少女、全ては私のことだった。
私が、私を苦しめていた。
私の周りも私の大切なものも奪われていったのは私のせいだったんだ。
なぜわからないのだろう。なぜ私は自らその力を使えなかったんだろう。
フーシャ村で事件が起きたあの日、私だけ記憶がなかった。
村だけがボロボロで、私は眠っていた。なぜルフィに起こされたんだろう。
なぜあの時誰も教えてくれなかったんだろう。
私が全て壊してしまったことを今思い知った。
落下地点は海の中で、ゆらゆらと大きな波が私を砂浜へと追いやった。
ズキズキ全身が痛んで生きてることを確認させた。
ル「A！おい！大丈夫か！！」
慌てたルフィが血相を変えて浜辺の奥の奥から、大きな声で私の名前を呼び続ける。
ルフィ
そう呼んで手繰り寄せたいのに
そうしちゃいけない気がして、反射的に落ちた衝撃で傷んだ体を引きずりながら反対の闇に向かった。
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続く (更新停止中)
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (2022年10月8日 1時) (
レス) @page8 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ＠前垢消えた(プロフ) - 楽しみです (2022年10月7日 19時) (レス) @page8 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 1位おめでとうございます！とても読みやすくて面白いです！続きが早く気になっちゃいます💦更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年10月7日 16時) (レス) @page8 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2022年10月5日 10時
