32話 ページ33
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ゾロの腕の中からふわふわと何かに吊るされるように浮き上がるAをその場にいる誰もが見上げた。
途端にグラッと地面が揺れて転びそうになる。
ル「A！どーなってんだ！」
その場にいる誰もがこの現象を理解できずに必死に思考回路を巡らせている。
俺の腕から浮かび上がったあいつは今まで目を瞑っていたはずなのに、今は目を開けてどこを見てるかもわからず、精気も覇気も感じられない瞳をしている。
優しく抱いてたのがいけなかったのか、力加減がわからねぇなと女の扱い方をより一層わからなくさせた。
サ「おいゾロ！Aちゃんのことちゃんと抱いてたんじゃねぇのかよ！！」
ゾ「あぁ！そうしてた！なのに勝手に浮いてんだよ！」
悪魔の実や何かの潜在的能力があるとも聞いていなかった女が、潮風をも逆らって遥か空の上にフヨフヨと浮いているこの事実が信じられなかった。
サ「おいルフィ！あぶねぇ！」
ドゴオオォンっと破壊音と共に、真上から水の柱がルフィめがけて降り注いだ。
次から次へと波の柱は海から立ち上がり、今にもこの島を覆い尽くしそうなくらいの威力だった。
ゾ「こんなのいくら切り続けたって、きりがねぇ」
チ「ルフィ！Aが波を持ち上げてるぞ！！」
ル「え！？」
その後の言葉は誰も出せなかった。
大きな波がこの島を包むように持ち上がり下へと落下する。
足元はぐらつき、次々に押し寄せる波から顔を出すのに精一杯だ。
先ほどいたオピスもAの隣で不気味に微笑んでいる。
ゾ「あいつは空を飛べるのか」
サ「んなわけねぇだろ、」
パッと吐き出した塩水とタバコが入り混じって口の中が最悪だ。
塩水に浸されたルフィを引きずりながら、波から避難し、高い建物へと身を潜める。
といってもあいつからは丸見えなんだろうけどな。
ゾ「こんな時に海を使うとはな、ルフィはどうしようもねぇな」
サ「感心してる場合じゃねぇだろ！Aちゃんは海を操ってるんだぞ！？ルフィお前知ってたのか！？」
塩水に浸されて次の言葉が出ないかと予想していたが、顔を見る限り覇気はなくしていないようだった。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (2022年10月8日 1時) (
レス) @page8 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ＠前垢消えた(プロフ) - 楽しみです (2022年10月7日 19時) (レス) @page8 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 1位おめでとうございます！とても読みやすくて面白いです！続きが早く気になっちゃいます💦更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年10月7日 16時) (レス) @page8 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2022年10月5日 10時
