18話 ページ19
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「仲間だとは思えねぇ」
その言葉が目覚めてから何度も心を揺さぶっていた。
ゾロさんが去った突如背中を思いっきり蹴られて意識をなくした。
もう外は真っ暗な闇夜に包まれている。
冷え切ったスープがテーブルの上に置いてあった。
あれからどれくらい眠っていたんだろうか。
痛々しい傷が増えていくばかりで、辛いのは否めない。
でも、私が生きていけるのはオピス様の元だから。これ以上の生活を私は求めていなかった。
仲間かなんてそんなの考えたことなかった。
満月の夜に背後からガサガサという音が鳴る。
庭へとつながる大きな扉をそっと開けて外を睨んだ。
ル「A？」
「る、ルフィ！どうしてここに？」
月の逆光に照らされてルフィの表情は暗くて見えない。
庭の芝生に足を出すと指の間に草を感じて、生きてる心地がした。
「あ、、靴‥」
すっかり裸足なのを忘れてまた人に会ってしまうところだった。
よりにもよってルフィに。
靴を取りに戻ろうと後ろを向いた途端ルフィの腕が伸びて私の腕を握った。
ル「その傷俺に見せろよ」
月明かりは私を真正面から照らしている。
ルフィの顔は変わらず見えないが、ルフィからは私の姿ははっきり見えているだろう。
「なんで、」
どうにか隠そうとしゃがみ込むAの前に近寄って地面に座り込ませた。
ル「こんな傷誰につけられてんだ」
見られたくない。ルフィには。
また心配させちゃうから。
「わたしが、転んじゃって」
ル「誰にやられたかって聞いてんだ！」
そらしてた顔がルフィの手によってルフィを見上げる。
怪しく輝くルフィの瞳には怒りの色が見えた。
「だっ、だから」
ル「こんなの転んだだけでできる傷じゃねぇくらい俺にだってわかる」
逸らせない。ルフィの目から。捕まえられたみたいにその場から動けなかった。
今更はっきりと傷が痛み出して背中と太ももが熱く感じた。
「もう、る、ふぃ離して、」
ル「お前が言うまで離さない」
私の頬を優しく包む手がじんわりと熱を帯びている。
誰かからの体温は久しぶりだった。
目の奥がギュッと熱くなって涙が溢れそうになる。
でもそんな姿ルフィには見せたくなかった。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (2022年10月8日 1時) (
レス) @page8 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ＠前垢消えた(プロフ) - 楽しみです (2022年10月7日 19時) (レス) @page8 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 1位おめでとうございます！とても読みやすくて面白いです！続きが早く気になっちゃいます💦更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年10月7日 16時) (レス) @page8 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2022年10月5日 10時
