14話 ページ15
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ゾ「自分の家なのに自由に出入りできないって、あの男のせいか？」
その女は目を閉じてこくりと頷いた。
「私が危険な目にあわないようにそうしてくれているんです」
ゾ「危険?」
そういやぁ、この前船の上でそんなこと聞いた記憶を思い出した。
「でも、航海の時だけは一緒に出させてくれます、だから別に、」
ゾ「家の中にずっといるなんてそれも捕虜みてぇじゃねえか」
伏せていた目が大きく見開かれた。
まんまるの瞳が俺を真正面から捉える。
なぜか気まずくなって茶を啜った。
「そ、そうですかね」
もじもじと手をいじって視線をまた落とした。
あんまり好きじゃねぇなこの女
ゾ「お前それでも自分が仲間だって思うのか？」
「え、えぇ、大切にしてくださってると思います」
ゾ「じゃあその足はなんだよ」
白いワンピースからのぞいた、その太ももは白い肌と対比して真っ赤なミミズ腫れが目立っていた。
ぐるぐると縛られているみたいだった。
「あっ、ロングブーツ‥」
白いワンピースで隠そうと引っ張っている。
今まであのロングブーツで隠していたのか。
ゾ「そんなことする奴が仲間だとは思えねぇ」
「っ、で、でもオピス様は私を守って‥」
ゾ「お前がそう思ってんならそうでいいが、俺はそうとは思えねぇ」
ぎゅっとワンピースを掴んでいる手に力が入った。
ゾ「突然きて悪かったな、お茶ありがとな」
ゾロさんが立ち上がった時だった
オ「来客かい？教えてくれればよかったのに」
「ひっ」
背筋が凍る声が耳に刺さった。
ゾロさんと同時に声のした方に踵返すとオピス様がいた。
オ「A、起きてたのか」
私の格好を上から下へと撫でるように見てそれから鋭い視線でゾロさんを見た。
オ「その方は誰だ?」
ひゅるひゅるとオピス様の髪が伸びてきて私の手首を掴んだ。
ぎゅっと体を引かれて、座っていたベンチにぶつかりながらオピス様の元に引きずられる。
オ「その足、みられたのか？」
こそっと耳打ちされたその言葉
「い、いえ、ワンピースで隠してました」
ベンチにぶつかった太ももの裏から血が垂れているのを感じた。
息を呑んだ。
あの声がゾロさんの耳に届いていた。
ゾ「あぁ、みた」
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊😊 (2022年10月8日 1時) (
レス) @page8 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ＠前垢消えた(プロフ) - 楽しみです (2022年10月7日 19時) (レス) @page8 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 1位おめでとうございます！とても読みやすくて面白いです！続きが早く気になっちゃいます💦更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年10月7日 16時) (レス) @page8 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meru | 作成日時：2022年10月5日 10時
