貴方の名前で私を呼ばないで (ページ8)

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わっつゆあえいじ【all】ページ8

イヅツミ加入後。どっかの食事中のこと

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夕飯中、不意に皆の年齢に関する話になり、それぞれが「前も言ったが29、ハーフフットの中じゃもう立派なオッサンになる」「改めて若っ…私50…」「17」「17歳！？？」「若いなーぜんぜん分からなかった」「トールマン換算だと何歳だろう」などと雑談している中でついに私の話になったので、

「ひみつ。私の歳知ったら多分皆気絶すると思うよ」

とこれまで散々姉貴ヅラしてきた手前クールに言い切ってみたが、1人だけ逃げ切るのを許されず当然だが追求されるようになった。

「そういやお前の歳って聞いたこと無かったな」
「わざと隠してたからね」
「見た目の感じ結構若いけど、ここのダンジョンが出現した当時からのベテランなんでしょ？意外と歳食ってたり？」
「振る舞い方的に、ファリンよりは年上かなと思ってたけど」

気まずいな。いや、歳自体は別に言ったって構わないんだけど、結構年上っぽいムーブかましまくってた手前、めっちゃ暴露しにくいんだよな。

「さあ、何歳だろうね〜(今更16歳なんて言いづれぇ〜〜〜〜〜)」
「そんなに勿体ぶって隠すようなことか」
「イヅツミちゃんの国は長命種の介入がないんだっけね。こういう多人種国家だと歳でナメられたり足元見られたりが結構あるからあんまり公表しない方が得なこともあるのよ」
「めんどくせーな」
「短命種はな…それを利用するやつも一定数居るが」
「そんなこと気にしたことも無かった。…Aはそんなに若いのか。ひょっとして、ファリンより年下だったり」

んん。逃げられなさそうだなあ。というかこの雰囲気の中で無理やり隠す通すのも違うというか、空気悪くなるし。この5人になら言ってもいいかなあ…。

「…、…。チルチャックの1番上の娘っ子と同い年」
「ブーーーッ！！！」
「えっ」
「チルチャックが今29だから…まてまてまてまてまて、チルチャック、1番上の子はいくつだ」
「16！！」
「16！？」
「私より年下じゃないか。よくもこれまで指図してくれたな。お前、明日から私の言うこと聞け」
「やだ。ダンジョンでは私の方が先輩だし」
「てことは、ダンジョン出現が6年前だから…10歳から冒険者してるってこと！？ちょっとチルチャック！なんで初対面の時気づかなかった訳！？」
「ハーフフットからするとトールマンはだいたい老けて見えんだよ…」