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再会。
こんなに嬉しくないものは本当に再会という言葉があってるのだろうか。
私を見つめる薄らと開けられた瞼眠そうな訳ではなく、確かに私の目を捉え睨みつけるような目だった。
「お前、轟Aだな？」
男は嬉しそうに笑みを浮かべた。
「別に否定してもいいんだぜぇ？
でも、お前が轟Aってことはもうわかってるからな。」
私は絶句した。
どこで付けられていたのか。
それを考えることだけで怖いのに、何より目の前の男は私の個人情報を知っている。
『何が目的ですか。』
私は恐る恐る口にした。
もし事件現場を見てしまった事への口封じだというなら私にも猶予が欲しい。
他の理由があるなら教えて欲しかった。
「目的？
明確な目的があると思ってんのか？敵に」
細い目は大きく見開かれ、顔を思いっきり近くに引き寄せられた。
「俺はな、ただ感動の再会に喜んでるだけなんだぜ。
俺はお前をよく知ってる。
お前も俺の事をよく知ってる。」
私はその言葉に混乱した。
私の周りにはこんな人はいなかった。
黒髪で、青い瞳で、私がよく知っている。
炎の個性。
火傷だらけ。
私の思い当たる人間は一人しかいなかった。
髪の毛の色はいくらでも帰ることが出来るし、瞳はカラコンで変えることが出来るため宛にせず考えてみると1人の人間にたどり着いた。
『まさか、貴方はﾀﾋんだ。』
それは紛れもない私の弟だった。
喜べばいいのか悲しめばいいのか。
私の頭の中は既に掻き乱された後で、私の体温を奪っていくコンクリートの床は、既に私の体温を吸い付くし冷たくなった体は上手く動かすことが出来ない。
「やっと気付いた？」
自分の弟は敵になっていた。
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ユキ(プロフ) - 本好きさん» え〜嬉しいです✨ありがとうございます！ (3月27日 15時) (
レス) id: fcbbcc471e (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 更新頑張って下さい‼ 続きが楽しみです(^o^) (3月27日 9時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2023年9月14日 2時
