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出会いは唐突に。
ぴったりな言葉は世の中に存在するものなのだと身に染みて実感した。
それはなんの変哲も無い日で仕事が終わり、買い物を済ませただ帰宅していた時だった。
何気なく香ばしい香りがして街灯が照らす夜道を振り返ったその先にそれはいた。
最初見た時はコートを着た男二人がただ話をしているだけだと思ったのだが、それは片方の男が炎に包まれた時覆された。
身を焼かれ叫ぶ男を見て私は硬直した。
私は火に対して強いトラウマがあり私は咄嗟に前に向き直して道にある薄く色の着いた電話ボックスの中に逃げ込んだ。
肩からかける大きなバッグに手を入れて財布を探すとこんな時に限って上手く見つからないものである。
さっきの炎はまだ燃えているようで微かに周りが気持ち明るい気がして今のが見間違えじゃなかったことを実感した。
ようやく財布を見つけ出すと10円玉を手に取り110番に電話をかけた。
その時だった。
「何してるのかな、お姉さん？」
私の手に優しく手が差し伸べられて受話器に重ねた手を上から握られる。
焦りに身を任せていたせいで気付かれてしまったようだ。
それは私の生命の終わりを告げる言葉だった。
『ッ！』
「あ、ダメだよ。
俺、お姉さんに見られちゃったから」
優しく添えられてた男の手首を握り強く血管を押し込んで隙を作ろうとするも逆に手を取られ、私の腹部には既に刃物が添えられている。
それが何かは確認できなかった。
男と目が合う。
男は何故か驚いたような顔をして何故か私の手を離し刃物を地面に落とした。
驚いた顔はツギハギだらけで火傷なのか他の人間の皮膚を繋ぎ合わせているのか分からず不気味で、瞳に私が映っているのが見えた。
私は男の腹目掛けて電話ボックスの扉の縁をつかみ渾身の蹴りを入れた。
少し距離が空いたところで私は逃げた。
男は追いかけることも無く、ただ私をじっと見つめ指をさしていた。
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ユキ(プロフ) - 本好きさん» え〜嬉しいです✨ありがとうございます！ (3月27日 15時) (
レス) id: fcbbcc471e (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 更新頑張って下さい‼ 続きが楽しみです(^o^) (3月27日 9時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2023年9月14日 2時
