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「嘘でしょ」
「そんなんしょーもないやろ?」
「マジなの?」
「んふふー」
なんて、顔は見えなくとも私のことをからかっている顔をしていることが伺える、上機嫌な笑い声が聞こえてくる。
でも、そんな笑いなんて気にならないくらいに恥ずかしくて。
一体どこから口に出ていたんだろう。なんて考え始めると足元に集中できなくなってしまう。
バランスをクズしたらダメだ、と頭ではわかっているのに結局足取りはどんどんおかしくなって行って、滑る。
なんだか、恥ずかしいのオンパレードだ。
丸ちゃんは私の叫び声__ありえないくらい大きな声で叫んだ気がする__を聞いて慌てて振り返ってくれたけど、既に尻餅をついて何段か落ちたあとで。
きっと、今お尻を見たらお猿さんの様に中央が赤くなっていることだろう。
丸ちゃんは心配そうに私に手を差し出してるけど、なんだかその手を握るのすら恥ずかしくて俯く。
「えっ…立てへん?」
そんな私をみて、大袈裟に捉えた丸ちゃんは私の目線に合わせて、不安そうに私を見つめていて。
長い足を折って地面に手を着いて、前かがみになったら丸ちゃんは何かを考えるような仕草をした後、私に背中をむける。
何をするのかと思ったら、
「乗って?」
なんて、顔だけを私に向けて、自分の背中を指さす丸ちゃん。
丸ちゃんの背中は正面から見ると肩幅があって、どこから見るよりも男らしさが溢れていた。
「いや…歩けるよ?」
「そんなん、無理したらあかんって」
グダグダ言わんで乗りなさい。
と、低いけど、とても優しい声でそう言われてしまえば従わないという選択肢は私の中から消えてしまう。
ゆっくりと、丸ちゃんの背中に跨がれば彼の温もりがじんわりと伝わってくる。
泥んこな私のお尻の下に、触れないように気を使いながら腕を置いて私が落ちないようにしてくれる丸ちゃんはお父さん適正も、抜群な気がする。
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櫻華(さくら)(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます!そう言ってくださると頑張って書いた甲斐があります(^^)応援もありがとうございます!ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年3月1日 22時) (レス) id: 04bcbb370b (このIDを非表示/違反報告)
さら - 読み終わって、本当に、本当に大好きな作品です!新作も頑張ってください!応援してます!(^○^) (2019年3月1日 21時) (レス) id: 774dc9dc2f (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 櫻華(さくら)さん» はいw楽しみにしてますー。 (2019年1月19日 16時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(さくら)(プロフ) - 世現身(。。)さん» ありがとうございます!完結まで走り抜けますので、ぜひ楽しんで読んでいただけると嬉しいです(´˘`*) (2019年1月18日 17時) (レス) id: 04bcbb370b (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 続編おめです!これからも応援します!!(。。)♭ グッ (2019年1月17日 21時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2019年1月14日 13時