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ページ14

どうせ、このお姉さんももう一生会わないし。
旅は恥のかき捨てって言うでしょ。
なんて、自分を擁護する言葉ばっかりが出てくるから少し恥ずかしかったんだな、と思うと顔が熱くなる。


「ほないこか…て、なんちゅう顔してはるの」


ほっぺ、めっちゃ赤いやん。
と、冷たくなった丸ちゃんの手で頬が包み込まれる。
それ、逆効果な気がするけど。と思いながらも、丸ちゃんの冷たい手が私の頬の温度を少しだけでも奪っていったのは事実で。

寒さを凌ぐウェアを着る更衣室は男女別だからと、着替えて今いる場所で待ち合わせることを約束して別れる。

私と同時に更衣室に入ってきた、2人組の女の子グループは丸ちゃんを見て、イケメンがいると騒いでいたからいい気はしなくて。

話しかけちゃおうか、なんて声が聞こえたから慌てて外に飛び出した。
少し大きめなウェアは寒くないけど動き辛くて。
約束の場所に行くと、丸ちゃんはもう既に着いていて遅れたことを謝る。


「全然待ってへんよ」


と、太陽みたいな笑顔を向けられると本当にそうだったかのように思ってしまう。
少し心に余裕が出来て、丸ちゃんを上から下まで見てみると、なんだかおかしいくらいにウェアが似合っていて。


「丸ちゃん、私服そんなの着たらいいのに」


と、思わず言ってしまうほど。
きっと、丸ちゃんは少しオーバーサイズが似合うんだ。
私服のセンスがないのは、きっとサイズ感の違い、とか"も"あるんだと思う。


「えぇ、ほんまに?今度時間あったら買うてこうかな」


と、似合っている自覚がないのか、丸ちゃんは自分の全身を見渡すように確認しながら、嬉しそうに笑う。
浅めに被られた蛍光のオレンジ色のニット帽が、彼が意図的に選んだものでないと分かってはいながらも丸ちゃんらしいな、と思って笑ってしまう。


「今度はなんやねん〜」


「んーん、なんにも」


ほんなら、行こっか。
と、雪の中をずんずん歩き始める丸ちゃんの後を、はぐれない様に追いかける。
リフト乗り場まで、ほんの少しの距離だけどなれない服と靴で歩くのは大変で、物凄く長く感じる。

*→←*スキー場



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設定タグ:ジャニーズ , 関ジャニ∞ , 丸山隆平   
作品ジャンル:タレント
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櫻華(さくら)(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございます!そう言ってくださると頑張って書いた甲斐があります(^^)応援もありがとうございます!ぜひ、楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年3月1日 22時) (レス) id: 04bcbb370b (このIDを非表示/違反報告)
さら - 読み終わって、本当に、本当に大好きな作品です!新作も頑張ってください!応援してます!(^○^) (2019年3月1日 21時) (レス) id: 774dc9dc2f (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 櫻華(さくら)さん» はいw楽しみにしてますー。 (2019年1月19日 16時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(さくら)(プロフ) - 世現身(。。)さん» ありがとうございます!完結まで走り抜けますので、ぜひ楽しんで読んでいただけると嬉しいです(´˘`*) (2019年1月18日 17時) (レス) id: 04bcbb370b (このIDを非表示/違反報告)
世現身(。。) - 続編おめです!これからも応援します!!(。。)♭ グッ (2019年1月17日 21時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2019年1月14日 13時

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