8話 ページ8
「じゃ、行ってきますねーその間お願いします！」
なんとか落ち着いた私は布生地を取りにいくため扉に手をかけた。
「あ、ちょいまち！どこに取りにいくの？」
「え？手芸部ですけど…」
清川先輩は少しの間考えるようなそぶりを見せるとパッと顔をあげた。
「よしゃ！俺もついてく！」
「？別にいいですけど…」
いきなりどうしたのだろう。用事でもあるのかな？
何はともあれ私達は手芸部へと向かった。
手芸部が見えてくると、清川先輩はダッシュで走り、勢いよく扉を開けた。
手芸部の人たちが驚いた顔でこちらを見る。
その中である2人が「あ」と呟いた。
「キヨじゃん。どーしたの〜？」
「キヨ…扉はもう少し優しく開けようよ…」
「うぃーす！ヒラ、フジ！あのさ、俺ら今入学準備してんだけど布かしてくれねー？」
「ああ、さっき部長も似たようの言いにきたな…ちょっと待ってね！今とってくる」
………。
この瞬間、私の中の疑問が確信に変わった。
“彼”の腕を掴み、廊下へと引っ張り出す。
「いててて！山田ちゃんタンマ！いきなり何すんだよ！？」
清川先輩の驚いた声に私はようやく手を止めた。
それから清川先輩の目をじっと見る。
「な、なに…？」
「……清川先輩って『キヨ』さんなんですか？」
「………！」
普通ならこの質問は意味がわからないだろう。だけど、彼には分かるはずだ。
この質問がどういう意味なのかを。
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ！！てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ！結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (
レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません！私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました！！更新頑張ってください！！！！ (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぴ | 作成日時：2014年9月6日 0時
