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45話 ページ49

次の日からは本当に忙しい日々だった。


団役員会議は毎日のようにあるし、応援の振り付けもみんなに教えれるように一歩先で覚えなければならない。おまけにアーチもある。

「山田さーん、これ悪いんだけど会議室まで運んでくれる?」

「あ、はい!わかりました!」

次から次へと入ってくる仕事の量に疲労がどんどん溜まっていく。
確か会議室は運動会の運営についてアナウンス係が打ち合わせをしているはずだ。
何日か夏帆と活動を共にしてきたが彼女が疲れてるのを見たことがない。どんな体力してるんだ…。

にしても…。

「これかなり重いな…」

渡された段ボールには部品がいくつも積まれていて視界がほとんどない。
もうすでに活動が終わり、廊下で走り回ってる奴らに押し付けたいけど…そういうわけにもいかないよね。

会議室に行くには階段を登らなければいけない。私は目の前に広がる段差に多くため息をついた。

「気合だ…気合で行こう」

「A先輩?」

「俊君!」

ふと声をかけられ振り返ると額に汗を浮かべた俊君がこちらに駆け寄ってきた。

「うわ…重そうな荷物ですね…。こんなのを女子に持たせるとは…俺が持ちますよ」

「え、でも…」

俊君は私の言葉を無視し、半ば無理やり段ボールを取り上げた。

「よ、っと。女性は黙って男に頼めばいーんですよ!」

「あ、ありがと…!」

多少ぐらつきながらも、概ね軽々しく段ボールを持つ俊君を見てると、やっぱり男の子なんだなぁとつくづく思う。

「これ、どこまでですか?」

「あ、えっとね会議室…!」

私は廊下の奥の部屋を指差す。俊君は「了解です!」と言いながら足を進めた。

「…そういえば、先輩はゲーム実況とかってみますか?」

「えっ!?」

思いがけない言葉に思わず声をあげる。ゲーム実況みてるんだ…!!

「うん、大好きだよっ!面白いよね!!」

「おお、俺、最終兵器俺達ってグループ好きなんですよねっ!知ってますか?」

「あ、それなら…」

この学校にいる、と言いかけたところで言葉が詰まる。…これ言っていいのかな?
バラしてなんか、迷惑かからないかな…?

「あ、ついた」

あれそれと考えているうちに会議室の前までたどり着いた。まあ、今は何も言わない方がいいよね。

「じゃ、この話はあとで!失礼しまーす」

私達はノックをしてから、会議室の扉を開けた。

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設定タグ:実況者 , キヨ , 最俺   
作品ジャンル:恋愛
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時

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