42話 ページ46
「フジ先輩団長なんですか!?」
「ふふっ。そんな驚かないでよ」
「いやいや、驚きますよ!!!団は違えど団長様が身近にいたとは!」
私のその言葉に何故かフジ先輩はきょとんと首を傾げた。
「あれ?もしかして聞いてないの?キヨも団長だよ。で、こーちゃんは応援団長」
…………。
「どうええええええええええええええええええええええええええええ!!??」
自分でもわかるほどのうるさい叫び声をあげる。周りの視線がぐさりと刺さり、私は慌てて頭を下げた。
でも、ええ?キヨ先輩が団長ぅ!?こーすけ先輩が応援団長!?昨日そんなの一言も…。驚かせるつもりだったのか…?
「驚きすぎしょ。キヨの言うとおりなんまら面白い子だなぁ」
キヨさんは私の事を話していたのだろうか。それなら2人が私の名前を知っているのにも頷ける。
などという勝手に疑問を自己解決しているとフジ先輩がはっとした顔をした。
「そうだ!Aちゃんも団役員なれば?団長、副団長、応援団長、応援副団長の四役以外はまだ決まってないし、団リーダーならなれるよー」
「ええ!?私に人をまとめる事とか無理ですよ!!??」
「一人で不安なら、ええと…夏帆ちゃんも誘えば?」
確かに団リーダーは各学年2人ずつだ。でもそんな面倒な役をするのは…。こういう時はメリットとデメリットを考えよう。まず、デメリットは疲れること…、時間が削れること…。メリットは……華やかな衣装が着れる事と、キヨ先輩に会えること…。圧倒的にデメリットの方が上だ。
だけど……、
「やってみようかな…」
私がポツリと漏らした言葉にフジ先輩は満足そうに頷いた。
「フジ〜!って、あれAちゃん!」
向こうの方からヒラ先輩が小走りで駆け寄ってきた。可愛い。なんか最近可愛い男子多いな。
「ヒラ先輩、昨日はどうもです」
「うん、昨日はごめんね〜衣装の下準備してたからさ〜」
ヒラ先輩の頭には赤いハチマキ。といことは、衣装を作るのはヒラ先輩か。
「いえいえ、私の方こそ呼び止めてしまいすいませんでした。衣装の係長だったんですね!」
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時