32話 ページ35
「で、この後どーすんの?」
朝ご飯を食べて、荷物をまとめていると、こーすけ先輩がそう聞いてきた。
「そりゃー帰ってテスト勉強しますよ。入学式の後も一応テストありますし」
「あー、じゃあ夏帆教えてよ〜」
「ん、りょー図書館でも行く?」
「えーずるい!俺にも教えてよ!」
私と夏帆の会話を聞いて、こーすけ先輩が手を合わせながら頼んできた。
「でも私2年なんですけど…」
「受験勉強だから問題ねぇ」
「はぁ…」
結局、こーすけ先輩に押し負け、一回帰ってからスタバに集まることになった。
「あっ、夏帆やっほ……って、おおっ!?」
夏帆は恐ろしく可愛らしい格好で佇んでいた。セットされたふわふわロングの髪。ピンクのブラウスに白の上品なスカート。黒タイツに高めのヒール。
いつもオシャレなんだが今日は特に気合が入ってる。
こーすけ先輩が来るからかなぁ…可愛いやつ。
「Aあんたね…。パーカにショーパンって…」
私の服装はセミロングの髪にお気に入りの黒のパーカ。そしてデニムのショーパンに赤タイツ、ハイカットシューズだ。
いわゆる動きやすい格好。
「えー?夏帆がオシャレしろってうるさいから赤タイツ買ったんだよー?」
私はこの服装の唯一の派手色である赤タイツ見る。こんなヘンテコなタイツを選んだ理由は単純に赤が好きだからだ。
「センスなさすぎ…」
……今のは聞こえなかったことにしよう。
「あのね、せっかくキヨ先輩もくるのにさぁ」
「キヨ先輩はそーゆーんじゃないっての!!!」
全く夏帆はいつまで勘違いしてるんだ。別に私はキヨ先輩なんて好きじゃない。
………好きじゃない。
スタバが見えてくると、既にそこには2人がいた。
「あっ、2人ともやっほー」
おお…オシャレ。
特にキヨさんはモデルのようにかっこいい。
って…おい、バカか私は。
今のはあくまで客観的に見ての感想だ、そうだ。
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時