30話 ページ32
こ、これは熱い闘いになるぞ…！私は夏帆の、キヨ先輩はこーすけ先輩の画面を覗いた。
「夏帆…勝負と行こうじゃねえか！！！」
「望むところです！」
あれ、これいつからバトル小説になったっけ。
何はともあれ2人の闘いぶりはすごく魅入る。これ実況撮ってたらミリオン余裕じゃね？ってくらいに。
あれからしばらく撃ち合っていたが夏帆の動きが突然鈍った。
「くそっ…弾丸が…！！」
「え…？夏帆なにいっ「仕方ない、逃げよう」
……なるほどね。
「あれー？弾丸がないなんて負けたも同然じゃねえの？」
こーすけ先輩が文字通りジリジリと夏帆に近づいいく。あっ、ゲーム内の話です。
夏帆もゆっくりと後ろに逃げるがついた先は行き止まり。
「どーすんの？素手で闘う気？攻撃いれれたとしても何度攻撃したら死ぬのかねぇ？銃なら2、3発でぽっくり逝っちゃうのに」
「…そうするしかありませんからね…！」
こーすけ先輩が夏帆に銃口を向ける。この狭い空間で回避するなど容易ではない。
でも…
「こーすけいっけえええ！！！」
そんなキヨ先輩の言葉と同時に乱射された銃弾を夏帆は見事によけた。
「っ！驚いた。でも1発殴られたくらいじゃ死なね……っな！？」
「気づくのが遅いですよ、こーすけ先輩…っ！」
飛んだ夏帆の手には銃。そこから無数の弾丸が飛び散った。
ズドドドドドド！！！
銃声のあと、こーすけ先輩の画面にはKOの文字が浮かんだ。
「夏帆ちゃんやっべええええな！！！」
キヨ先輩が本当に驚いた顔で夏帆を褒め称える。夏帆は特に嬉しがる様子もなく当たり前といった表情だ。
夏帆はあの時弾切れのフリをしていた。画面が違うからこそできる嘘。
夏帆の画面を見ていた私は気づけたがこーすけ先輩には分かるはずがない。
本当、悪知恵が働くやつだ。
「夏帆お前実況者なれよ」
「いや、私トーク苦手だし集中してやりたいんで。それにしてもなかなか良いベットですね。…Aの寝床はどう？良い感じ？」
明らかに悪意のある声で夏帆が聞いてくる。性格悪っ！！
「ぎゃはははは！！マジウケるわ床とかっ…！！くく」
キヨ先輩が目に涙を溜めながら爆笑する。
こいつ…！！！
「でもAちゃんもそこらのゲーマーに比べたらだいぶん上手い方だよな」
こーすけ先輩ナイスフォロー。きゃっ、やさしっ！
「ふぁ…じゃ、そろそろねるかー電気消すぞー」
「「「はーい」」」
そうして私達は眠りについた……。
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ！！てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ！結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (
レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません！私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました！！更新頑張ってください！！！！ (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぴ | 作成日時：2014年9月6日 0時
