29話 ページ31
「…こーすけ先輩？」
「どーした、こーすけ。はよ言えよ」
こーすけ先輩は意味深な笑みを浮かべながらゲーム機を指差した。
「今からゲームをして、順位にそって寝床を決める！」
！！
お、面白そう…！！
この人は天才なのだろうか。周りをみるとキヨ先輩も夏帆も目を輝かせていた。
「1位はベット。2位、3位は布団。で、ビリは床でざこ寝…！」
「面白いじゃないですか…私はふかふかのベットで寝かせていただきますよ」
夏帆が心底楽しそうに笑う。夏帆のことだ、確実にざこ寝はないだろう。
「私も大賛成です！」
「おやおやぁ〜？君達忘れたのかい？俺達は仮にもゲーム実況者だぜ？」
「負けても恨むのはなしだぜ？小娘ども」
キヨ先輩とこーすけ先輩がヘラヘラと笑う。が、残念ながら私達に十分勝算はある。
いつも実況を見てても私の方が上手くやれると感じていた。っても2人ともほとんどホラゲーばっかだけど。
「上等です。かかってこい！！！」
「おらおらおらおらぁ！！」
「甘いな、甘い！！後ろがガラ空きだぜA！」
話し合いの結果格ゲーでの勝負になった。順位は死んだ順。
……にしても、キヨ先輩普通に強っ！！
エリアを逃げても逃げても追ってくる。夏帆とこーすけ先輩はどこに行ったんだ！？
先ほどから見当たらない。
私達には1つ1つの画面が用意されており、相手の行動は見えない。だから追いかけるには自分の画面の視野に相手をいれておかないと不可能だ。
それを何度逃げてもついてくる…！
何気にキヨ先輩リッチだな…どんだけ小型テレビあるんだよ。
「たぁっ！！」
キヨ先輩の渾身の一撃が私の操作するキャラクターの体を見事に引き裂いた。
「うっしゃー！！！ざこ寝けってーいっ！！」
「うう…」
くそ…実況者は伊達ではないということか。盛り上がってるキヨ先輩にこーすけ先輩の鋭い声が飛ぶ。
「後ろがガラ空きなのは…Aちゃんだけじゃないぜ」
「しまっ……！！！ああああああ！！！」
「おおおおおお！！！こーすけ先輩ナイスです！！」
かっこいい！！かっこよすぎる！！こーすけ先輩が喜ぶのもつかの間、弾丸が降り注いでくる。
夏帆か…！
「おっと！」
こーすけ先輩はいち早くそれに気づき、コントローラを器用に操り弾丸を華麗にかわした。
「さすがこーすけ先輩。やりますねー。でも動きが遅いですよ」
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ！！てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ！結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (
レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません！私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました！！更新頑張ってください！！！！ (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いっぴ | 作成日時：2014年9月6日 0時
