26話 ページ28
んおおおおおおお!!!!
昨日は平和すぎて忘れていたけど準備全然進んでねええええ!!!!!
「A!変なポーズしてねえで手を動かせ、手を!!!」
キヨ先輩の鋭い声が飛ぶ。
うっす、さーせん。
入学式準備最終日。私達は危機に迫られていた。ちなみに終わるまで残っていけとのことだ。
いろいろあったせいで私達の班だけ作業が全く進んでなかった。うん、まあ、仕方ないさ。
こーすけ先輩と夏帆に至ってはもう真顔で作業している。
「これを作業ゲーと言うんですねえ…」
「「「それな」」」
私の独り言に3人が賛同する。
超息ぴったりじゃん。
それからは静かに時間だけが過ぎて行った。
「終わったァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「あーっ、つかれた!」
「だなーっ!もう腰がやべえよ」
「こーすけおっさんかよ。ふい〜みんなお疲れさん」
やっと終わった。手も足もいうことを聞かないくらいに疲れ切っている。
私達はしばらくハイタッチをして喜んでいたが、夏帆が突然「はっ!?」と声をあげた。
「どーした夏帆?」
「じ、時間…!」
「時間〜?……ええっ!?」
時刻は22時50分。
もうすぐ23時だ。
外はだいぶん暗い。
「いや、先生なんか言えよ!!!」
マジで終わるまで帰さないとは…。夏帆が携帯をいじりながら焦りの声を出す。
「ああ〜っ、メールと着信やばいことになってんじゃん〜わけ説明したら学校訴えそうな勢いだよ…」
「やばくね…私はもう動けない…家遠い…ああ…」
私と夏帆が嘆いてると、キヨ先輩がぼそりと呟くように言った。
「…俺ん家泊まってく?」
……。
「「はぁっ!?」」
「え、や、あの…俺ん家すぐそこだし…一人暮らしだから大丈夫だし。夏帆ちゃんも友達の家でお泊まり勉強会って言えばいいじゃん?」
確かに正論だ。
夜道に女の子が帰るのも色々危ないしね…か弱いから。
でもでもでも!!!
キヨ先輩の家に泊まる!?
急展開すぎだろ!?
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時