24話 ページ26
キヨside
怒られんのかな。
もう近寄るなって言われんのかな。
どっちにせよ傷つくよなー。
「昨日のことなんですけど…」
ほらやっぱり。
でもこっちも悪気はなかったんだけどな、そこらへん分かってくれりゃーいいのに。
ってこれじゃただの逆ギレか。
「えと、その、あの…」
?
何故もじもじしてるんだこの子は。
俺が訝しげに思っていると、彼女は大きく息を吸い、叫んだ。
「昨日はその、ごめんなさい!」
…え。
まさかの謝られた…!?
マジで、嘘、え!?
「えと…山田ちゃん…?」
「はぃぃ…!!」
俺の声に顔をパッと上げた山田ちゃんの顔は真っ赤だった。恥ずかしさと不安が滲み出たような表情。
「っ…!」
か わ い い。
なんだこの生き物。
「ええと、俺別に怒ってねえぞ?むしろ謝りたいくらいで…」
やばい。なんか緊張して顔見れねえ。俺は目を泳がせながら必死にフォローする。
が、それも何だか恥ずかしくなりつい憎まれ口を叩いてしまう。
「にしても山田ちゃん謝るキャラじゃないと思ってたわー可愛いとこもあるじゃん?」
「ばっ…!夏帆に言われたから謝ってるだけですからね!!別に私は…その…!」
やっぱツンデレか。こんな典型的なツンデレは見たことがない。
わざとなのか。それはそれでいいけど。
「わかった、わかった!俺こそごめんな。いきなり触ったりして。嫌だったしょ?」
「それはむしろ嬉し…げふんげふん!!別に全然大丈夫ですよ!!」
oh…丸分かりだよ、君。
でも、とりあえずは
仲直りできて良かった。
俺の顔は安堵からか綻んでいた。
それは山田ちゃんも同じようで、嬉しそうな顔で笑っていた。
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時