17話 ページ18
いつものようにスタバで抹茶クリームフラペチーノを飲みながら私達は悠々とトークしていた。
「嘘つけ。お前スタバ初めてだろーが」
黙ってろ鬼婆。
そう。いつものようにとは大嘘だ。こんなオシャレなお店の常連さんが私達のような小汚い娘のわけがない。
「失礼だな。あんたはともかく私は美しい娘だから。小汚くないから」
「わーナルシストだーきっもーい。つか人の心読むなや」
でも確かに夏帆は美しい。超絶美少女だ。
おまけに八方美人だから超モテる。
ぐぬぬ…!
「まーあんたも美少女ではないけど中の上ではあるんだからもっとオシャレしなよーまあ頑張っても元の顔はかわんないけどね」
なんでこの子は私にこんな毒を吐くのだろう。
まあ、愛情の裏返しだと思えばいいか。
「飲み終わった!ゲーセンいこう!!」
時刻は10時。学校は1時からなのでかなり余裕がある。
「まさか自分から死ににいくとは。いいよ、受けてやろうじゃないの」
夏帆はそういいながら不敵な笑みを浮かべた。
今日こそ勝ってやる!
……惨敗。
私のスコアの2倍以上を取り、夏帆は余裕の勝利を収めた。
目の前には四角の箱が16個。
これを音楽に合わせながら叩いていくいわゆる音ゲーだ。
私達は最高難易度で全く知らない曲を初見プレーするというバカなことをしていた。
私のスコアはまあ、普通だろう。決してひどくないはずだ、うん。
しかし…。
「夏帆おかしいでしょ!?本当に初見プレー!?」
彼女はもう初見とは思えスコアを叩き出していた。完全にキチガイだろ…。
「当たり前じゃん〜でも2回ミスったよーちくしょー」
うん、頭がおかしいんだ。
そのあとシューティングゲームや格闘ゲームなどしたが全て惨敗。
「いやーでもAも結構上達したじゃん!普通に上手い方だと思うよ?まあ、私には到底及ばないけど」
最後の一言は完全に蛇足だ。
このアマ…一泡吹かせてやりたい…。
…はっ!
「ねえ、夏帆。次はあれしない?」
私はレーシングゲームを指差しニヤリと笑った。
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ふくろう - かえさん» いえいえいえ!!てか、キヨとこーすけの仲悪い説wwww私はあれ絶対嘘だと思いますよ!結構裏では飲んでたりするみたいですし…。ww (2014年9月14日 12時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
ふくろう - いきなりすみません!私これを読んで、すごいいいお話だなーとおもいました!!更新頑張ってください!!!! (2014年9月13日 16時) (レス) id: af2619a78d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いっぴ | 作成日時:2014年9月6日 0時