傍 ページ5
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「ねえ、佐倉って好きな奴とかいる?」
ある日の放課後
部活が休みだったから佐倉と帰っている時に俺は急にそんことを口にした
「え、」
佐倉は少し驚いて俺のことを見てきた
「うん……いる、よ」
顔を赤くしてそう言った佐倉の顔を見ていると何故か俺まで少し恥ずかしくなった
「じゃあ国見はいるの?」
「は?」
「キョドったしいるの決定!」
佐倉は笑ってそう言ってきた
俺は
「うん、いる」
「え、」
俺も笑ってそう答えてやった
うわ……顔あつ
「国見が……意外………
で、誰?!」
「………1番仲良いやつ、佐倉は?」
「私も……1番仲良い人」
俺と佐倉の間には何秒かの間沈黙が流れた
だって佐倉が唯一話す男子は俺で、俺が唯一話す女子も佐倉で
「あ、国見!12月は私の誕生日だから祝ってね!!」
でも沈黙は佐倉によって破られた
「はいはい、って12月?勝手に春生まれだと思ってた」
────────もう少しこの時間が続けばいいなんて、そう考えてしまった。
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燈華(プロフ) - 切なくてキュンときました! (2021年3月31日 12時) (レス) id: 2cebe15e55 (このIDを非表示/違反報告)
オキくん - とっっっっても面白かったです…!!!!! (2019年10月26日 18時) (レス) id: 5d04af8ab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じろう | 作成日時:2019年2月11日 11時