防弾と独りの歌姫 (ページ48)

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48*SG ページ48

JM｢今日は授賞式か…何個貰えるかなぁ｣

TH｢まあ3個は貰えるんじゃない??笑｣

今日は大きな授賞式がある

去年は2個貰えた

今年はもっと貰えるだろう

なぜなら全ての部門でノミネートされているから

JN｢たしかSNSのタグツイート数の授賞式もあったよね

セルカあげとこ｣

TH｢てかお前、毎日あげてるよね笑

そんなに自分の顔が好きなの??笑｣

JK｢……｣

｢ジョングガ……｣

俺たちは自分たちの席で他のアイドルの歌を聴いていた

JN｢あれ??クオズは??｣

｢ヨジャグルのところ｣

ちょうど隣の席がヨジャグルだった

クオズは鼻の下伸ばして話してる

(こんなとこarmy見られたらどうすんだよ)

ふと思った

｢ジョングガは??｣

辺りを見回すが見当たらない

JH｢トイレかな??｣

俺たちのステージも終わり、今回のトリ

それは俺たちでもなく、EXOでもなく……

あの女の子だった

MC｢それでは今回のトリ!!

なんとスペシャルステージを用意してくれたそうです

どんな歌が聴けるのでしょうか……

BIG HITの歌姫……A!!｣

彼女は黄色のドレスを身にまとい、胸元には真っ白なアネモネが飾られている

深く頭を下げると優しく微笑みながら歌い始めた

今までペンライトを振り、掛け声をしていた会場のペン達が一気に静かになる

涙を流し、手を震わせ……まるで神を拝んでいるかのよう

でも俺にはわからないんだ…その感覚が

｢聴こえねぇよ……｣

JK｢ひょん……｣

振り返るとジョングガが涙を流していた

｢またクオズになんかされたか?!｣

ゆっくりと首を振った

JK｢ひょん……俺……聴こえる

Aちゃんの歌が……｣