防弾と独りの歌姫

38*JK ページ38

｢はぁ……｣


一緒の車に乗る気にはなれなくて1人で帰る








ジニひょんのことが嫌いなわけじゃない


好きに決まってる



ただ、

今のジニひょん……

いや…ひょん達は好きじゃない



俺よりあのスタッフのほうを信じる




今ではひょん達に対する“信頼”はほとんどなかった









あの日、後輩に言われた言葉




｢でもあのスタッフがジニひょんや俺たちをどう思っているかなんて証明できない

どうすればいいの??｣






貴女｢何か勘違いしているようですが……



私からしてみれば、あなた方が解散しようと関係ないんです


ただあなた方を信頼しているペン達がかわいそうで仕方ない｣


彼女の目はとても冷たかった



長い沈黙……


絶望に暮れたその時、彼女は口を開いた






貴女｢方法はありますよ


ジョングクさん次第ですけど｣









ふと気がついた



｢きっとarmy達もこんな気持ちだったんだろうな……｣



俺達がどんどん有名になり、離れていく悲しさ

そしてだんだん雑になるパフォーマンス




きっとarmy達も気づいていたはずだ









今更気づくなんて……


｢俺たち……欲にまみれた悪魔だったんだ……｣









俺は行動を起こすチャンスをうかがっていた


まさか翌日にそんなチャンスが訪れるとは……

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