50*JK ページ50
ひょん達より少し早く控え室を出てある場所へ……
「スタッフの皆さん今日はよろしくお願いします!!」
後輩であるAちゃんはスタッフからバックダンサーまで自分に関わる人には必ず挨拶するという話しを聞いて、自分もやっている
やば、遅くなった!!
ステージぎりぎりに間にあってスタンバイする
SG「どこ行ってたんだ??」
よこを見るとテヒョニひょんが居て、きっとこの事を話せばまた嫌味を言われると思い
「ちょっとトイレに……」
自分のステージを終え席に座る
次のステージはAちゃんのようだ
しかもトリ
デビューしたばかり、しかも大きな事務所でもない彼女がどうしてトリなのだろう??
「考えてもわかんないか……だって……」
“俺には君の歌声が聴こえないんだから”
美しい衣装を身にまとった彼女は堂々とステージに立った
今日はスペシャルステージらしいがいつもの歌を知らないし、聴けないんだからわからないよ……
彼女を見るのさえ辛くなって顔を下げようとした時、目が合った
“目を閉じてください”
口パクだけど、確かにそう言っていた
俺は言われた通り目を閉じた
前奏が流れるのを待っているがなかなか流れない
すると……ある音色が聴こえた
まるで…
風のように優しく
水のように柔らかく
太陽のように輝く
そう……まるで“天使のささやき”
ゆっくりと目を開けると、そこには微笑みながら歌っている彼女の姿が……
「え……」
俺、聴こえてる……の??
彼女の歌声が??
心の中に彼女の歌声が響いていく
ユンギひょんから声をかけられるまで気づかなかった
自分が泣いていたことなんて
パフォーマンスを終えるともう1度こっちを見て彼女は言った
“大丈夫……あなたは頑張った”
授賞式で多くの賞をもらっている彼女を見てやっと分かった
彼女が愛される理由が
彼女がトリだった理由が
自分でも不思議なんだ
1個も賞を貰えなかったことなんか全然悔しくない
それよりも彼女の素晴らしい歌声を今更聴こえるようになった自分の方が悔しかった
テヒョニひょんはSNSを見て、イライラしているし
他のひょん達も動揺を隠せない
控え室でうなだれているひょん達に伝えたい
“俺たちは間違っていた”
“もう地獄への階段を歩み始めている”
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ミウ - 更新待ってますね! (2018年12月5日 23時) (レス) id: 155abc3e3a (このIDを非表示/違反報告)
玲於(プロフ) - 更新楽しみに待っています!! (2018年2月6日 0時) (レス) id: 8a4155df3e (このIDを非表示/違反報告)
おなす(プロフ) - 続き楽しみにしてます!ずっと応援してます! (2018年1月30日 13時) (レス) id: 32c5b8b4cc (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ - 小説の続きは作らないのですか? (2018年1月24日 21時) (レス) id: b686338a1a (このIDを非表示/違反報告)
うなぎ - 更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2018年1月21日 17時) (レス) id: b686338a1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユピテル | 作成日時:2017年11月14日 18時