【9k】リードはしっかり握って！【男主】 (ページ17)

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ひっつき虫と待てページ17

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QuizKnockには犬と呼ばれる人が2人いる。1人は乾。名前に犬が入ってるし先輩からも可愛がられるタイプのやつ。そしてもう1人は伊泉A。こいつはやることなすこと全てが犬に見える。たまに耳としっぽが見える。

そんな2人、というかAには手を焼く。しょっちゅう誰かの隣にいて引っ付いて仕事してる。仕事してるからいいんだけど回収しに行く俺ら同期3人組(乾、直井、俺)は結構大変だ。

会社内で飼い主3人組とか言われてるとか言われてないとか…

nb｢また、山本さんにくっついて、｣

『だって、寂しかったから…』

nb｢ほら、困ってるから。こっち来て。｣

『え〜』

nb｢いいから！｣

ブーブーと文句を言うAを立たせる。AはQuizKnockの中でも背が高い方で、手を引いて立たせるのでさえ一苦労。俺、Aの飼い主じゃないのにな、

nb｢これ、Aに編集お願いしたいって福良さんが｣

『わかったー』

nb｢本当にわかった？よし、じゃあ編集お願いね｣

そう言い俺も残りの作業に取り掛かろうと席に座る。するとAは俺の隣に椅子をわざわざ移動して座る。

近い！少し動くと腕どうしがぶつかる距離で少し編集しにくい。

nb｢A、近い。｣

『近くないよ？』

nb｢だいぶ近いよ？腕ぶつかるでしょ？｣

『だって、寂しいんだもん』

そう言うと大きな体をシュンと縮こまらせて悲しそうなオーラを放つA。不覚にもペットみたいで可愛いと思ってしまう。

『久しぶりにノブに会えたから、嬉しくて』

だいぶ嬉しいことを言ってくれるが作業しにくいのはしにくい。そこで俺は一つ提案をする。

nb｢う～ん、そうだな…じゃあこの後ご飯食べに行こう？だから今は少し離れて？｣

『わかった！ちょっとだけ離れるね！ご飯楽しみ！』

nb｢この後、乾も来るって言ってたけど誘う？｣

『うん！晃樹会うのも久しぶりだから会いたい！』

そう言って先程までとは打って変わって嬉しそうにするA。俺の幻覚なのか耳としっぽが見える。しっぽに至ってはブンブンしてる。

『晃樹、早く来ないかな～』

nb｢来るまでにちょっとは動画編集進めておこうね、｣

『はーい！んで、何食べる？』

nb｢気が早いな〜。乾来てからみんなで決めよ｣

『わかった！楽しみだね！』

そうニコニコしながらパソコンと向かい合うA。ここにいる大型犬は、ちゃんと待てもできるしつけのなってる犬ですよ。乾早く来い。