及川徹の心の支え【及川徹】

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でも無理なもんは無理なの！





Aちゃん前にして正常でいられる男なんていないでしょ






ごめん岩ちゃん、と謝罪の意を込めて見上げれば鬼のような顔


だから怖いって。








まあ、例え3人で遊んだとしても同じ時間を過ごせることに変わりはないんだし。


それだけで幸せだから別にいいや








1人で納得してAちゃんの返事を待つ






どこ行こうかな、映画とか？ゲーセン行って対決もしたいし。





やりたいことがいっぱいある





放課後を想像してワクワクしていた俺に、申し訳なさそうにAちゃんが言った




「ごめんね、今日用事あって遊べないや」







なーんだ、今日遊べないのか



一気に気分が下がったけど気づかれないようにいつもの調子で答える





「あー、そっか、じゃあ仕方ないね」



「本当ごめんね。折角オフ合ったのに」



「いやー、俺も当日に誘っちゃったし！」



「また今度誘ってよ。私も久しぶりに遊びたいし」



「うん絶対誘う」







少し食い気味に言ったら、ふふっと笑ってくれた







「あ、もう行かなきゃ、バス来ちゃう」






またね、と手を振って彼女は走って行った








「…断られちゃった」



「先約は仕方ねえよ」



「残念だなー久しぶりにAちゃんと遊べると思ったのに」



「さっきまで誘うの躊躇って挙句には3人で遊ぼうとか言ってた奴が何言ってんだ、どつくぞ」



「そうカッカしないでよ岩ちゃん。健康に悪いよ？……痛っっ」









まさかこの後あんな光景を目の当たりにするなんて思ってもみなかった

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