30 ページ30
「や、これはその、違くて」
真っ赤なAちゃんは慌てて否定する
「面と向かって言われたら照れるっていうか、なんか、その、すごい照れるっていうか。あーもー上手く説明できない」
…語彙力ないのも、頭を抱えて1人テンパってるのもかわいいな
ってそうじゃなくて
「えーっと、つまり、俺の言葉に照れた?」
「…不本意ながら」
「不本意って!」
「だって、そんなこと言われるとは思わないし」
うっわ嬉しい
初めての彼女の反応に戸惑い、あまりの愛おしさに気が緩んでいたのか。
顔を覆っている手の隙間から覗くAちゃんの瞳を見て思わず心の声が漏れてしまったらしい
「…かわいいなあ本当」
「かわっっっ!?」
やばいつい口が滑った
慌てて口元を押さえるも、もう手遅れである
当の彼女はさっきよりもさらに顔を俯かせていた
「なんで追い討ちかけてくるの…」
「まって、今のナシナシ!忘れて!…いや、でもかわいいっていうのは本当であって、でもいうつもりはなかったっていうか!やっぱ忘れないで!?」
「意味不明なこと言ってんじゃねえよ。言った本人が何テンパってんだ」
岩ちゃんの冷ややかな目線
「つーか2人して座り込んで赤面すんな、周りの目が痛い。やるなら外でやれ」
「やりたくてやってるわけじゃない!徹がいけないんだ、私はダブルパンチかまされた被害者だよ?」
「しょうがないでしょ、だってかわいかったんだもん!」
「もーまた言った!お願い、一、徹を追い出して」
「かわいい子にかわいいって言って何がいけないのさ!」
「うるさい!もう喋らないで!」
「Aちゃんひどい!」
「うるせえ!どっちも喋んな」
ゴツン、ゴツン、と岩ちゃんに2度殴られた
1292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飛鳥(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったしきゅんきゅんしました!更新頑張ってください!!応援してます! (2020年4月24日 1時) (レス) id: a4e38dcdda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りあ x他1人 | 作成日時:2020年3月10日 21時