及川徹の心の支え【及川徹】 (ページ21)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:265,062 hit

21 ページ21

貴方side

一に引きずられながらも「俺が戻ってくるまでその場から一歩も動かないでよね！」と徹はわめき続けてる

小学生みたいでなんだか恥ずかしい

それは青葉城西のメンバーたちも同じみたいで、げんなりとしていた

「で、ウチの馬鹿主将とイケメン副主将とどういった関係で？」

徹が座席から滑り落ちた時に飲み物を盛大に吹き出していたピンクの髪の人が聞いてきた

「2人とは小学生からの付き合いで」

「幼馴染みってやつかあ」

「あいつらそんなこと一言も言ってなかったよな」

「こんな可愛い子いるなら及川のやつ自慢しそうなのにな」

はっはっはっと豪快に笑ってるピンク髪の人とくせ毛の黒髪の人

なんとも愉快な人たちだ

さっきも徹のことを馬鹿主将呼ばわりしていたし、もしかして、と思って徹との会話でよく出てくる人物名を出す

「マッキーさんとまっつんさん？」

「え、俺らのこと知ってるの？」

「知ってる、っていうかいつも徹が"俺のこと馬鹿にしてくる奴いるんだよね、マッキーとまっつんって言うんだけどさ！"っていってたから」

「馬鹿にしてるだなんて、そりゃ心外だな」

「特にマッキーがひどいって聞いた」

「あいつ許さん」

「でもよ、国見も大概じゃね？」

思わず国見くんの方を見ると、途中で買ってた水を友達に渡していた所だった

確かにペラペラと徹の悪い所を話していたあたり、きっと徹をけなしている常連なのかもしれない

「でも、国見くんのことは一回も聞いたことないかな。溝口くんにいつもどやされてるってことくらいしか」

「え、まじ？」

まっつんさんが意外そうに目を丸くした

「つーか及川のやつ、結構なんでも話してんのな」

えーっと、名前なんだっけ、とマッキーさんが言うからすかさず「Aです」と名前を教えた

「あー、そうそうAちゃん。学校違うのにすげぇ俺らのこと知ってんじゃん」

「よく日常的な事とか話すからかな」

「あ、じゃあさ、Aちゃんに学校で及川のやらかした事とか岩泉のイケメンさを話そうぜ」

まっつんさんがニヤリと笑う

どうやら一は青城メンバーにイケメン認定されているらしい

男前だからな、一は。